今日の裏読み、表読み(2023/09/01)

昨晩は、月末のフローもあって、ドルに買い戻しが出たようだ。本日はこういったフローの影響は薄くなるが、月曜日は、米国がレイバーデーで休場となることもあって、ポジション調整の動きも想定される。また、例年夏季休暇を完全に終えて、トレーダー達が年末に向けて、一勝負に打って出ることが多い。そのため荒れた動きや相場に、一定の仕掛け的動きが出易いことは、留意しておきたい。
 本日の経済指標としては、日本の4-6月期法人企業統計調査、豪7月投資用・居住用住宅ローン、中8月財新製造業PMI、英8月ネーションワイド住宅価格、スイス8月消費者物価指数、トルコ8月製造業PMI、スイス8月製造業PMI、ユーロ圏各国の8月製造業PMI、英8月製造業PMI、加第2四半期と月次GDP、米国では、8月雇用統計、8月製造業PMI、8月ISM製造業景況指数と7月建設支出などが発表される。
 比較的材料が多いが、中国、ユーロ圏、英米の製造業PMIの格差で、相場に一定の動きが出る可能性もあるが、やはり注目は米国の8月雇用統計と8月ISM製造業景況指数で、この結果の強弱次第で、相場に大きく動きが出る可能性に注目したい。ただ、直近の米指標からは、弱い結果がリスクであり、結果を受けた米長期金利や株価の動向にも、細心の注意を払って対応したい。
 
 戦略としては、ドル円は、147.37まで上値を拡大も、これが上値を抑える形。突っ込み売りは避けたい。早期は145.35が維持されると買っても、割れるなら止める形。ターゲットは146.23-30が押さえると利食いや売り狙い。ストップは146.54越え。また超えても147.37をストップに売り直しとなる。ターゲットは、145.35を前に、下げ渋りでは利食い優先。また、もし割れるケースでは、145円前後、144円後半まで買い下がりとなる。このストップは144.54や144.39を割れるなら止めて、再度買い直し場を探すが、このストップは、144円割れまたは、143.20割れとするなら更なる買い下がりとなる。
 ユーロドルは、下値を1.0766で維持して、1.0945まで反発も更なる展開とならず、次のこのレンジブレイクまでは、逆張りの戦略で臨みたい。早期は昨日の戻り安値1.0835が維持されると買うか、更には1.0766をストップに、買い下がりとなる。一方上値は、1.0945を前に上げ渋りでは、利食いや売り狙いで、このストップは1.0945越えとして、こういった売りのターゲットは、下げ渋りでは利食いを優先しながら対応したい。 
 ポンドドルも、1.2548まで下値を維持して、1.2747まで反発も更なる展開とならず、上値は1.2747越えストップに売り狙い。超えても1.2800-18、1.2885をストップに売り直しとなる。昨日の安値の1.2678の動向次第で、維持では買い戻しも割れるなら、ターゲットは、1.2619の維持では利食いや買い下がりとなるが、このストップは1.2562や1.2548割れでの対応となる。この買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
 一方クロス円は、23日や25日の安値が支え、一定の上昇示現後は、利食いに抑える展開。ただ、突っ込み売りも出来ず、23日の安値を睨んで押し目買いから、反発があれば30日の高値を前に利食い優先やこれをストップに売場探し。この売りのターゲットは、下げが甘ければしっかりと利食いながら対応したい。