今日の裏読み、表読み(2023/08/31)

昨晩は、FRBの追加引き締めに対する思惑が低下、ドル売りが優勢となったが、本日も経済指標の発表が多く、結果次第で相場が荒れた展開となるか注目したい。
 経済指標としては、日本の週間対外対内証券売買契約等の状況、7月小売業・百貨店・スーパー販売額、7月鉱工業生産・速報値、7月新設住宅着工戸数、NZ8月ANZ企業信頼感、豪第2四半期民間設備・建設投資、7月住宅ローン・民間部門貸付、中国国家統計局の8月製造業と非製造業PMI、スイス7月実質小売売上高、仏8月消費者・卸売物価指数の速報値、7月消費支出、第2四半期GDP・改定値、トルコ第2四半期GDP、独8月失業者数・失業率、ユーロ圏7月失業率、ユーロ圏8月消費者物価指数・速報値、欧州中央銀行・理事会議事録の公表、加第2四半期経常収支、米国では、7月個人所得・消費支出、週間新規失業保険申請件数と8月シカゴ購買部協会景気指数などが発表される。
 注目としては、日本の指標に対する反応はないが、中国国家統計局のPMIは、引き続き弱い結果リスク、ユーロ圏では、仏8月消費者・卸売物価指数と第2四半期GDP・改定値、ユーロ圏8月消費者物価指数・速報値や欧州中央銀行・理事会議事録などの結果次第で、荒れた動きが見えるか注意。米国では、7月個人所得・消費支出や週間新規失業保険申請件数などの弱い結果が続くと、米長期金利の低下を受けて、ドルを圧迫しそうだ。
 その他本日は月末であり、月末のフロー次第で、東京仲値やロンドン・フィキシングを前に、一定の方向性が出るなら、短期的に逆らうのは避けておいた方が無難となりそうだ。
 
 戦略としては、ドル円は、147.37まで上値を拡大も、これが上値を抑える形。ただ、ここからの調整が145.56で維持されており、次にこの上下をブレイクするまでは、逆張り的な戦略となりそうだ。上値はターゲットは、146円台では利食いを優先。売り上がって、この売りのストップは146.60越え。超えても147.37をストップに売り直しとなるが、こういった上昇では、その直前の安値が維持されると利食いを優先しながら対応したい。上値は146.54越えをストップ、超えても147.37越えをストップに、利食いや売場探し。下値は、145.56割れをストップに、買い戻しや買い狙いで、割れても145円ミドルから145円前後、144円後半まで買い下がりとなる。このストップは144.54や144.39を割れるなら止めて、再度買い直し場を探すが、このストップは、144円割れまたは、143.20割れとするなら更なる買い下がりとなる。
 ユーロドルは、下値を1.0766で維持して、1.0945まで反発。ただ、上値追いは厳しく、早期はこれが上値を抑えるなら売り狙い。ストップは1.09053-61越えで売り上がりたい。ターゲットは、1.0890前後の維持では利食いで、割れても1.0855を割れるまでは利食いや買い狙い。また割れても1.0800までは買い下がって、ストップは1.0766-82割れでの対応となるが、ターゲットはその直前の高値がCapされると利食い優先となる。
 ポンドドルも、1.2548まで下値を維持して、1.2747まで反発。上値追いは避けて、ここからは1.2747越えストップ、超えても1.2800-18、1.2885をストップに売り狙い。ターゲットは、1.2670前後の維持では買い戻し、割れても1.26前後までは利食い、買い下がって、ストップは1.2562や1.2548割れでの対応となる。この買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
 一方クロス円は、23日や25日の安値が支え、一定の上昇が示現している。ただ、上値追いは出来ず、ここからの上昇では、ユーロ円は、160円越えをストップに売り狙い。ポンド円は、22日の高値をストップに売り狙い。オージー円は、昨日の高値、NZD円は、15-10日の高値をストップに売り場を探しながら、利が乗ればしっかりと利食いながら対応したい。一方買いは、23-25日の安値をストップに、押し目を待って買い場を探すも、その直前の高値が押さえるとしっかりと利食いながら対応したい。