昨晩もドル売りが続いた。ただ、本日は週末もあって、こういったポジションに一定の利食いが入る可能性は、留意しておきたい。
経済指標としては、日本の5月鉱工業生産・確報値と設備稼働率、独6月卸売物価指数、スイス6月生産者輸入価格、ユーロ圏5月貿易収支、加5月製造業出荷、米国では、6月輸入・輸出物価指数と7月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などが発表される。
注目は、米7月ミシガン大学消費者信頼感指数となるが、直近の米経済指標からは、強い結果が想定されそう。これはドル買い材料となるも、一方でインフレ見通しなどが、引き下げられると米長期金利の低下を促し、ドル売りとなるリスクは考慮しておきたい。
その他G20財務相・中央銀行総裁会議が開催されるが、金融市場に直接的な影響はない。ウォラーFRB理事の講演では、経済見通しの強気や更なる利上げの必要性が述べられると見られ、ドルを支えるかは注意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、上値を145.07でCapされて、137.92まで下落。一過性の下落が続いているが、既に日足の雲の上限を割り込んでおり、ここからは更に突っ込み売りは避けたい。早期は、昨日の安値137.92を維持するケース、割れても137円ミドル方向への調整では買い下がりたい。ストップは137.28割れ。138.40-70ゾーンが押さえると利食いとなる。またこの位置の売りは、ストップを139円越えとして、超えても139円ミドルまで売り上がって、ストップは139.76越え。こういった売りのターゲットは、直近安値が維持されると利食いを優先しながら対応したい。
ユーロドルは、1.1228まで上値を拡大も、引き続き上値追いも厳しい。あくまで押し目があれば買いを狙う形で、早期は慎重に売り場探しで、ストップは1.1250越えで対応したい。ターゲットは、1.11ミドルが維持されると利食いで、買いは1.1110-30ゾーンまで買い下がって、ストップは1.11割れ。割れても1.1072-89、1.10ミドルまでは買い下がって、ストップは1.1012割れまたは、1.0977割れとするなら買い下がりとなるが、こういった買いの場合は、戻りが直近の高値で抑えられると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.3141まで反発。一過性の上昇で、上値追いは避けたい。早期は、慎重に上げ渋りを見えて、1.32越えをストップに売場探しから、ターゲットは押しが甘ければ買い戻しながら、買いは1.3080-00ゾーン、1.3021-45ゾーンと買い場を探して、このストップは1.2977割れとなる。また割れても1.29方向への調整は買い場探し。ただ、こういった買いのターゲットは、その直前の高値がCapされると利食いを優先しながら対応したい。
一方クロス円は、高値圏からの調整が一定の下値を見ており、押し目は12日の安値をバックに買い狙いも、反発があれば7月10-6日の高値圏を前に、上げ渋りでは利食い優先やこれをストップに売場探しとなる。この売りのターゲットは、12日の安値が維持されると利食い優先となる。