今日の裏読み、表読み(2023/07/05)

 昨晩はNY市場の休場で、動意に薄い展開に留まったが、本日はNY市場が戻って来ることで、一定の動きが出るか注目となる。
 金融政策としては、6月13-14日開催分のFOMC議事録が大きな焦点。この時政策金利が据え置かれたが、ドット・チャートで今年後の2回の利上げが示唆され、サプライズとなったが、こういった面が再びコンファームされると、7月の利上げの思惑が高まりそうだ。
 経済指標としては、豪6月AIG建設業・製造業指数、中国の6月財新サービス業PMI、ユーロ圏各国の6月サービス業PMI・改定値、仏5月鉱工業生産、トルコ6月消費者・生産者物価指数、英6月サービス業PMI・改定値、ユーロ圏5月卸売物価指数、メキシコ5月消費者信頼感指数、米国では、5月製造業新規受注と耐久財受注・改定値などが発表される。
注目としては、中国の6月財新サービス業PMIは、引き続き弱い結果がリスク、ユーロ圏各国と英6月サービス業PMI・改定値は、改定値であり、影響は限られそうだ。また、ユーロ圏5月卸売物価指数は、結果次第も落ち着きが見えるか注目となるが、米国の5月製造業新規受注と耐久財受注は、重要度が低く、相場に反応は無さそうだ。
 その他引き続き米長期金利や株価を睨んだ対応となる。

 戦略としては、ドル円は、上値を145.07まで上値を拡大も現状は高値圏での保合が続いている。ただ、145円はサイコロジカル的に強く、財務省の円買い介入に対する警戒感も残っており、当面の上値となるのか注目されるが、本日はFOMC議事録次第では、荒れた展開も注意しておきたい。基本は144円台でのもみ合いを前提として、反発では145.07をストップに売り狙い。超えても未だ窓の上限が145.11-17に残っており、145.50まで売り上がって、ストップは146越えとしたい。一方下値は、押し目では143.99をストップに買っても、しっかりと反発では利食いながらの対応。143.99を維持出来ずに143.73-83も割れるケースからは、143円ミドルから買い場探しで、このストップは142.94割れとなる。
 ユーロドルは、1.1012で上値を押さえられて、調整が1.0835まで拡大も、これを維持する形。総じてレンジ的な相場は続いており、引き続きこのブレイクを睨んだ対応となる。上値は、1.0934-42ゾーンが押さえるとこれをストップに売るか、超えるケースでは、1.0962-77や1.1012をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.0870、割れても1.0835が維持されると利食いや買い狙い。割れるケースでも、1.0800方向への下落では、買い戻しや買いも、このストップは1.0773割れで対応したい。ただ、この買いのターゲットは、その直近の高値が押さえると利食い優先となる。
 ポンドドルは、1.2308を安値に1.2849まで反発後、1.2591まで下落もこれを維持する形。上値は、1.2740-60ゾーンが押さえるとこれをストップに売りも、超える場合は1.2837-49をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.2658が維持されると利食いや買い狙い。割れても1.2591をバックに買い場探しも、割れるなら止めて、1.2500-50ゾーンでの買い直しとなるが、このストップは1.2368割れでの対応となる。
 一方クロス円は、高値圏での保合気味。引き続き28日の高値や直近高値が上値として、意識されるか注目となる。あくまで下落があれば買い場を検討する形だが、早期は直近の高値が押さえると売っても、下げが甘ければ買い戻しながらの対応で、ターゲットは30日の安値が維持されると利食いや買いも、割れるケースからは、23-26日の安値を前に、利食いやこれをストップに買い直しで、この場合のターゲットは、それまでの高値が押さえると利食いを優先しながらの対応となる。