今日の裏読み、表読み(2023/06/22)

昨晩は、パウエルFRB議長の議会証言で、相場振れるも、影響はそれほど大きく出ていない。ただ、本日は金融政策の発表が続くことで、荒れた動きも想定される。
 金融政策としては、スイス国立銀行、ノルゲバンク、英中央銀行、トルコ中銀、メキシコ中銀が政策金利を公表する。
メキシコを除いて、利上げが想定されるが、想定通りなら一定の織り込みもあり、発表後のポジション調整の動きに注目したい。ただ、トルコ中銀に関しては、新しい中銀総裁下で、20%までの強い利上げが想定されているが、ここまでの急激な利上げが実施されるかは不透明で、利上げ幅が過少となった場合、失望の動きが出易いことは留意しておきたい。
 また、本日もパウエルFRB議長の議会証言が予定されている。ただ、既に昨日に示された内容と変化がなければ、影響は少なそうだ。ただ、FRB要人発言が続くことで、タカ派発言が続くとドル相場の下支えとなりそうだ。
 経済指標としては、NZ5月貿易収支、日本の週間対外対内証券売買契約等の状況、仏6月製造業景況感・企業景況感指数、米国では、 5月シカゴ地区連銀全米活動指数、週間新規失業保険申請件数、第1四半期経常収支、5月中古住宅販売件数、5月景気先行指標総合指数とカンザスシティー連銀・総合指数、ユーロ圏6月消費者信頼感・速報値などが発表される。
 注目としては、 日本の週間対外対内証券売買契約等の状況、米週間新規失業保険申請件数と5月景気先行指標総合指数、ユーロ圏6月消費者信頼感・速報値が焦点となるが、日本の週間対外対内証券売買契約等の状況では、外国人に日本株買いが減少を見せた場合、日経平均株価が嫌気する可能性に注意。米週間新規失業保険申請件数は、雇用に弱さが見えるか、米5月景気先行指標総合指数では、米景気の好調さを反映するか、ユーロ圏6月消費者信頼感では、インフレが落ち着きを示すか注目となる。

 戦略としては、ドル円は、142.25で上値を抑えるも、下値を141.22で支えて、上値を142.37まで拡大も、更なる展開となっていない。引き続き当面これが高値となるか注目されるが、一方で突っ込み売りは推奨できない。早期は安値の141.22が維持されると押し目は買っても、割れるなら止める形。その場合は、140円ミドルから141円ゾーンでの買い狙いで、このストップは139.85割れでの対応となる。上値は、142円方向への上昇では利食い優先や売り狙いで、ストップは142.37越え。この売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先となる。
 ユーロドルは、1.0991まで上値を拡大。ただ、上値追いは厳しく、1.0892割れをストップに、1.09ミドルから買い下がりも、ターゲットは、1.0991や1.1007が押さえると利食い、売り狙いもこれをストップに検討したい。また下値は1.0892を割れても1.0800方向への下落では買い場探しで、この買いのストップは1.0800割れで対応となる、一方上値は、1.1007を越えても、1.1095をストップに売り直しとなる。
 ポンドドルは、1.2308を安値に1.2849まで反発も現状は上値を抑えられる形。本日は英MPCで、材料出尽くし感が出るリスクは留意しておきたい。上値は、1.2802をストップに売りか、1.2849をストップに売り上がりとなる。ターゲットは、1.2691が維持されると利食いで、割れるケースでは1.26ミドル方向への調整での利食いや買いで、このストップは1.26割れでの対応となるが、この買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先となる。
 一方クロス円は、まちまちの動きも、総じて上値追いは出来ず、買いは下落があれば検討する形。売りは直近高値が押さえると売る形も、20日の安値が維持されると利食いで、またこれをストップに買っても、割れるなら止めて、更に15-16日の安値割れをストップに買い直しとなるが、このターゲットは、それまでの高値が押さえると利食いを優先しながらの対応となる。