昨晩も様子見ムードが続いたが、本日は注目の米CPIが発表される。結果次第も荒れた動きに注意しておきたい。
経済指標としては、日本の4-6月期四半期法人企業景気予測調査、豪6月ウエストパック消費者信頼感指数とNAB企業景況感・信頼感指数、独5月消費者物価指数・改定値、英5月雇用統計、独・ユーロ圏6月ZEW景況感調査、米国では、5月NFIB中小企業楽観度指数、5月消費者物価指数とクリーブランド連銀・消費者物価指数などが発表される。
注目としては、英5月雇用統計や独・ユーロ圏6月ZEW景況感調査の強弱で、相場が一定の動きを示すと見られるが、やはり注目は、FOMCの結果発表を控えて、5月消費者物価指数となる。今回も低下傾向が想定されているが、想定通りであれば、FOMCでの据え置きにつながるが、あくまで予想対比での強弱で相場が一定の動きを示しそうだ。その場合特に強い結果が見えた場合の、ショックの方が大きいことは、留意しておきたい。
要人発言としては、 ベイリー英中銀総裁やイエレン財務長官が議会証言を行うが、政策とは直接関係の薄い題目であり、相場への影響はあまりなさそうだ。
その他、米30年物国債の入札が実施される。米CPI次第も、入札結果を受けた米長期金利の動向や株価も注目して対応したい。
戦略としては、ドル円は、荒れた動きが想定され注意となるが、直近138.38を維持して140.93まで反発したこのレンジのブレイクが発生するか大きな焦点となる。ただ、FOMCの結果発表までは、動きが出ない可能性もあり、本日はもし、これが示現しない場合は、現状の揉み合い気味の展開が続くとみておきたい。
従って基本逆張り気味となるが、上値は、140.25-45越えまたは、140.93をストップに反発があれば売り狙いも、しっかりと超えるならストップ・アウトして対応。下値は、138.76-07、割れても138.38をストップに買い場探し。売りも買いも、このレンジが押さえるとしっかりと利食いながら対応したい。またこのレンジ・ブレイクが発生した場合、順張りも検討されるが、これはあくまで自己判断となりそうだ。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、1.0635まで下値を拡大も、これを維持して反発が示現するも、揉み合いからは逸脱していない。ただ、本日からは材料があることで、揉み合いをブレイクするなら注意となる。上値はまず、1.0790、超えても1.0801や1.0831をストップに売り狙いで、このターゲットは、1.0733-43が維持されると利食い、割れても1.07前後は買い戻しや買い狙いで、このストップは1.0667割れで対応となる。この買いのターゲットは、それまでの高値がCapされると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2308を安値に1.2600まで反発も、更なる展開となっていない。上値は1.2600をストップに売場探しから、ターゲットは、ターゲットは、1.2487が維持されると買い戻しで、割れても1.24ミドルまでは、利食いや買い下がりで、このストップは、1.2426割れまたは、1.2368-95割れとするなら、買い下がりでの対応となる。この買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先となる。
一方クロス円は、ペアのよってまちまちの展開も、ストレートが動く場合は、サイド・ライン的となり易く、基本は大きめの動きがあれば逆張りで臨む形を想定したい。
ユーロ円は、5月31日から6月6日の安値を睨んで、押し目は買いも、ターゲットは9日の高値を睨んで抑えると利食いで、超えても5月29日の高値を睨んで、売り場探しとなる。また、ポンド円は、12日の高値が上値を抑えると押し目は買っても、利食い優先で、買いはユーロ円同様に、5月31日から6月6日の安値を睨んで対応。豪ドル円は、あくまで深押し待ちの買いで、NZドル円は85円前後が維持されると買っても、84.38を割れるなら止める形。ターゲットは86円台は利食い優先となりそう。一方カナダドル円は、105円は重い見通しで、慎重に売りも検討したいが、ただ、6月5-8日の安値が維持されると軽く利食いながら対応となる。