今日の裏読み、表読み(2023/05/30)

昨晩は、ロンドン市場とNY市場の休場を受けて、動意に薄い展開に留まったが、本日は両市場が戻って来ることで、一定の動きが出るか注目となる。
 経済指標としては、NZ4月住宅建設許可件数、日本の4月失業率・有効求人倍率、豪4月住宅建設許可件数、スイス5月KOF景気先行指数と第1四半期GDP、ユーロ圏5月消費者信頼感・経済信頼感、加第1四半期経常収支、米国では、第1四半期・月次住宅価格指数、3月S&P/ケース・シラー住宅価格指数、5月コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数とダラス連銀製造業業況指数などが発表される。
 注目としては、やはり米経済指標となるが、特に直近思惑が高まっている米経済の回復傾向が続くと、6月のFOMCでの追加利上げの思惑につながり易い。また株価や米長期金利が引き続き焦点となるが、特に米債務上限問題が、一応バイデン大統領とマッカーシー下院議長で合意されたが、その場合米国債の需給悪化懸念につながることもあって、本日の米3カ月と6か月の短期国債入札を受けた米長期金利の動向は大きな注目となる。
 その他月末のフローの動きが注意だが、加えてマッカーシー下院議長の求心力の低下が指摘されているが、共和党の強硬派を説き伏せることが出来るかは不透明で、31日の議会採決までは安心するのは時期尚早。悪いニュースが出ると、リスクオフにつながる可能性があることは、留意して対応したい。

戦略としては、ドル円は、下値を137.43で維持して140.92まで反発。押し目買いが良い状況も、一旦昨日の高値が抑えられると、相場はもみ合い気味に転じることは留意しておきたい。一応昨日のレンジの上下をストップに、逆張りで臨む形から、もし、下値は割れても、139.49割れをストップに買い直しとなるが、利食いはそれまでの高値が押さえると利食い優先。一方売りは、140.92をストップに、上げ渋りを確認しながら対応。また超えるケースでは、141.50越えなどをストップに、売っても、下げが甘ければ、買い戻しを優先しながらの対応となる。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、1.0702まで下値を拡大後も、戻りの鈍い展開が続いている。基本は戻りを待っての売りとなるが、1.0744が押さえると弱く、売っても超えるならやめて、1.0760-80ゾーンでの売り直しで、このストップは1.0801越え。または1.0832や1.0850をストップ、超えても1.0874や1.0905の戻り高値を睨んで売り狙いとなるが、売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先となる。 一方買いは、1.0700が支えるなら買っても、割れるなら止めて、再度1.0650をストップに買い直しとなるが、こういった下落では、それまでの高値が押さえると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2680で抑えられて、1.2308まで下値を拡大も、現状は、サポートが有効となっている。押し目では1.2308-21ゾーンをストップ圏に買っても、1.2372が押さえると利食い、超えても1,2396が押さえると利食いや売り狙いで、超えても1.2415-70での売り狙いで、このストップは1.2471-84越え、または1.2511越え。こういった売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先が安全となる。
一方クロス円は、一定の利食いが出ているが、突っ込み売りは避けたい。一応昨日の安値が維持されると、これをストップに買っても、29日の高値を前に上げ渋りでは、利食いやまたこれをストップに売りを狙って、押しが甘ければ利食いながらの対応となる。