昨晩は直近の株価の上昇に水が差されたことで、リスクオンの動きに巻き戻しが優勢となった。本日も不安定な株価を睨んだ形となりそうだ。
金融政策としては、NZ準備銀行の政策金利、5月2-3日開催分のFOMC議事録が公表される。
NZ準備銀行は、0.25%の利上げが想定されており、予想通りなら影響は限られるが、声明などで今後の利上げ姿勢に消極的な話が出てくると、NZドルの売り要因。またFOMC議事録では、この時政策金利は0.25%の引き上げが実施されたが、声明では、次利上げの文言が削除されており、6月の利上げ停止の議論が高まっているのか注目される。ただ、その後のFRB要人発言からは、曖昧な発言続いており、あくまでデーター次第と強調されると、市場は動きづらい形に留まりいそうだ。
経済指標としては、NZ第1四半期小売売上高と5月小売売上高、豪5月先行指数、英4月消費者・小売・生産者物価指数、トルコ4月消費者物価指数、南ア4月消費者物価指数、独5月ifo企業景況感指数、英4月CBI受注動向調査、米MBA住宅ローン申請指数などが発表される。
注目としては、米経済指標の発表がなく、影響は限られそう。またNZの第1四半期小売売上高と5月小売売上高は、NZ準備銀行の政策金利の発表を控えており、強弱が見えても影響は限られそう。一方英4月消費者・小売・生産者物価指数、独5月ifo企業景況感指数は、強弱次第だが、直近英欧の経済指標も玉虫色の結果が多く、サプライズなければ大きな動きには繋がり難そうだ。
その他、米債務問題を控えてこの推移、株価や米長期金利の動きも注視して対応したい。
戦略としては、ドル円は、138.75からの調整が137.43に留まり、高値を一時138.91まで更新も更なる展開となっていない。底堅い形は続きそうだが、本日は若干高値保合気味となると見て対応したい。上値は138.91をストップに、売り場を探して、超えても140円越えをストップに、売り直しとなる。ターゲットは、138.24-29ゾーンが維持されると利食いで、買っても割れるなら止める形。割れるケースでは、137.43をストップに買い直し、または137円前後まで買い下がって、この場合のストップは136.84や136.27割れでの対応となる。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、調整が1.0760まで下値を拡大後も軟調な展開が続いている。下値は1.0760を割れるケースも想定して、ストップを1.0700割れとして買い下がりで対応したい。ターゲットは、1.0781-96が押さえると利食いで、超えても1.0832や1.0850が押さえると弱く、利食いながらだが、売りは1.0874や1.0905の戻り高値を睨んで売り狙いとなるが、売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2680で抑えられて、1.2373まで下値を拡大もこれを維持する形。引き続きこの安値を睨んで押し目買いは、1.2373をストップ、割れても1.2335や1.2273割れをストップに買い直しとなる。一方上値は、1.2425-45が押さえると利食いで、更に超えても1.2471-84が押さえると利食いや売りも、ストップは1.2511越え。また超えるケースからは、1.2547や1.2680をストップに売り直しで、この売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先が安全となる。
一方クロス円は、昨日の高値が一旦上値つきとなる可能性に注目して対応したい。反発があれば23日の高値をストップに売り狙い。ターゲットは、19日の安値が維持されると利食いや買い狙い。また割れても16日の安値をストップに、買い直しとなる。買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食いながら対応したい。