昨晩も円売りやドル買いが続いている。ただ、本日は週末であり、こういったポジションに一定の利食いが出るリスクは考慮しておきたい。
経済指標としては、NZ4月貿易収支、英5月GFK消費者信頼感調査、日本の4月全国消費者物価指数と3月第三次産業活動指数、独4月生産者物価指数、加3月小売売上高などが発表される。
米国の指標の発表はなく、総じて影響は限られる見通しだが、日本の4月全国消費者物価指数の強い結果が、一時的な円買いにつながるかは注目される。ただ、既に市場は日銀の早期引き締めの可能性が全く否定されており、影響は限られそう。また独4月生産者物価指数や加3月小売売上高などの強弱も一定の影響はあるかもしれないが、大きな流れには繋がり難い。
要人発言しては、G7での発言や声明が、金融市場に影響を与えることはなく、注目はパウエルFRB議長を筆頭にFRB関係者の今後の金融政策に対する発言で、相場が一定の動きを示す可能性に注目したい。
戦略としては、ドル円は、133.50から138.75まで反発、堅調が続いており、引き続き押し目が得策だが、下げる時はスピードが速まるので、材料次第も上値は追わない方が良さそう。早期は昨晩の高値が押さえると売っても、超えるなら止めるスタンスは重要。下値は138円前後が維持されると利食い優先や買い狙いも、ストップは137.70割れ。割れても137円方向への調整では買い直しで、このストップは136.84割れまたは、136.27割れをストップに買い下がれれば理想的だが、こういった下落では、それまでの高値が押さえると利食い優先が安全となりそうだ。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、調整が1.0763まで下値を拡大。日足の雲を若干下回ったが、騙しの動きも想定され。突っ込み売りは推奨されない。ここからは慎重に買い場探しで、ストップは1.0700割れで対応したい。ターゲットは、1.0810や1.0850が押さえると弱く、利食いながらだが、売りは1.0874や1.0905の戻り高値を睨んで売り狙いとなるが、売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2680で抑えられて、1.2392まで下値を拡大。突っ込み売りは出来ず、ここからは雲の上限を睨んで買い場探し。ストップは1.2335とするか、1.2295方向への調整まで買い下がるならストップは1.2273割れ。一方上値は1.2511が押さえると利食いや売り狙いで、このストップは1.2547越え、超えても1.2680をストップに売り直しで、この売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先が安全となる。
一方クロス円は、11日の安値からの反発が続いている。上値追い出来ず、ここからの上昇では、慎重に売場探しとなるが、ストップは5月3日の高値圏となることから、値幅を取って売り場探し。ターゲットは、昨日の安値を前に利食い優先で、買いもこれをストップに検討する形。また割れるケースでは、16日の安値割れをストップに買い直しとなるが、買いのターゲットは、昨日の高値が押さえると利食い優先となる。