昨晩も円売りが続いた。直近円相場は、株価の動きに連動し易い傾向が見えており、本日も株価の動向次第となりそうだ。
経済指標としては、豪5月ウエストパック消費者信頼感指数と豪準備銀行の金融政策会合議事録、中4月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資、英4月雇用統計、独ユーロ圏5月ZEW景況感調査、ユーロ圏第1四半期GDP・改定値と3月貿易収支、加4月消費者物価指数と3月製造業出荷、米国では、4月小売売上高、4月鉱工業生産・設備稼働率、3月企業在庫と5月NAHB住宅市場指数などが発表される。
注目としては、中国、英国、独ユーロ圏と重要指標が続き、その結果次第で、相場が一定の動きを示す可能性に注意。また米国では、4月小売売上高が大きな焦点。米経済のスタフグレーション懸念が残る中、消費の堅調さが示されるか大きな注目となるが、弱い結果が見えた場合、米株価に悪影響が見えると、直近リスクオンの円売りに巻き戻しが出易い。
要人発言としても、EU財務相理事会、欧州評議会首脳会議、バイデン米大統領とマッカーシー下院議長ら議会指導者との再協議、米銀2行破綻巡る公聴会、FRB関係者の発言機会などのイベントが多く、相場の波乱要因となる可能性は留意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、133.50から136.32まで反発、強気が見えるが上値追いは避けたいところ、押し目買いが良いが、できれば135円ミドルから135円などがあれば買いの好機。このストップは135円割れとするか、買い下がりを見込むなら、133.75割れなら理想的。ただ、ターゲットは136円や136円ミドルが抑えるなら利食い優先となる。一方早期の売りは、昨日の高値の136.32が押さえるなら検討課題だが、136円ミドルまで売り上がって、ストップは136.60越えとするも、下げが甘ければ利食い優先が安全となりそうだ。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、調整が1.0846まで拡大も、これを維持する形。上値追いは出来ず、ここからの上昇では1.0936越えや1.0007越えをストップに売場探し。ターゲットは、1.0846が維持されると利食いで、一方買いは、1.08前後の日足の雲を睨んで買い下がり場を探して、ストップは、1.0788割れ。ターゲットは1.09前後抑えると利食いとなる。
ポンドドルは、1.2680で抑えられて、1.2436まで下値を拡大も、これを維持する形。ここからの反発では、1.2541をストップ、または、1.2680をストップに売場探し。ターゲットは1.2436が維持されると利食いで、買いは1.2335割れをストップに、買い場を探したい。買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先が安全となる。
一方クロス円は、11日の安値から一定の反発も、上値追いは避けたい。ここからの上昇では、10日や8日の高値をストップに売場探しで、売りのターゲットは、11日の安値が維持されると利食いを優先しながら、逆張り的にしっかりと利を取りたい。