今日の裏読み、表読み(2023/05/04)

昨晩はFOMCの結果や米地銀の問題が再燃して、荒れた展開となったが、本日もECB理事会を控えており、荒れた展開が続きそうだ。
ECB理事会に関しては、注目は利上げ幅が0.25%に留まるのか、それとも事前に思惑が高まっている0.50%の利上げとなるのか大きな焦点。一応0.25%なら失望、0.50%の場合も、「Sell The Fact」となる可能性があり、引き続き利上げ継続姿勢を示すとしても、結果を受けたユーロ売りのタイミングには注意しておきたい。
経済指標としては、NZ3月住宅建設許可件数、豪3月貿易収支、中4月財新製造業PMI、独3月貿易収支、ユーロ圏各国の4月サービス業PMI・改定値、英4月サービス業PMI・改定値、ユーロ圏3月卸売物価指数、加3月貿易収支と4月Ivey購買部協会指数、米国では、3月貿易収支 、第2四半期非農業部門労働生産性と単位労働コスト・速報値、週間新規失業保険申請件数などが発表される。
注目としては、各国のPMIは結果の強弱次第、米国では、週末の雇用統計の発表を控えて、第2四半期非農業部門労働生産性と単位労働コストや週間新規失業保険申請件数の結果が、思惑につながるか焦点となる。
 その他、またぞろ米銀の信用不安が高まる中、株価や米長期金利の動向も睨んでの対応となる。

戦略としては、ドル円は、137.77まで上昇後134.37まで調整を深めている。ただ、一応134.20に日足の基準線が控えており、早期は慎重に押し目買いから入って、ストップは近めなら134円割れ。または、133円割れをストップにできるなら、慎重に買い下がりたい。ただ、こういった下落では上値は重くなり、反発では利食いや売り狙い。上値は135.26や135.65-70をストップ圏に売場探しから、売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食いとなる。また超えても136円台は慎重に売り直して、ストップは136.70越えとなる。
ユーロドルは、上値を1.1095で抑えられて調整が1.0941まで拡大も、これを維持する形。ただ、引き続き揉み合い気味で、上下追いかけるのは危険。特にECBの結果での利食いに注目して、上値は1.1095が押さえると売り狙い、また超えても1.11台は慎重に売り直しとなる。売りのターゲットは1.1000-20など維持されると利食いから、買い下がりで、この場合のストップは1.0909-42ゾーンとなるが、買いのターゲットは、それまでの高値がCapされると利食いながら対応したい。 
ポンドドルは、1.2591まで上値拡大。追いかけて買うのは避けたいところで、押し目を待って買い場探しで、1.2433をストップに、1.2460-00ゾーンなどでの買い狙い。また割れるケースからは、1.2344-86をストップに買い直しとなる。ターゲットは、それまでの高値が押さえると利食いを優先したい。
一方クロス円も2日の高値から調整を強めている。ただ、突っ込み売りは出来ず、早期は、28日や26日の安値をストップ圏に買い場探し。ターゲットは、昨日の高値を前に、利食い、更に2日の高値をストップに売り場探しとなるが、押しが甘ければしっかりと利食いながら対応したい。