今日の裏読み、表読み(2023/05/03)

昨晩はリスクオフの動きが広がったが、本日は米FOMCの結果次第で、混乱が広がるか注意して対応したい。
今回のFOMCでは、0.25%の利上げが既にコンセンサスとなっており、その通りであれば影響は少ない。ただ、もし直近の金融不安もあって、仮に据え置きとなった場合は、市場にサプライズの影響があることは留意しておきたい。ただ、その場合株価などは好感するだろうが、米長期金利は低下を強め、ドル自体は売られる可能性に注意となる。またそうでない場合は、今回のFOMCの利上げで、今後の利上げを停止するとの思惑があり、そういった面が示唆されるか大きな注目となる。このケースの場合も、一定の織り込みとなり、株価はイベント・ドリブンで、あく抜けの動きもありそうだが、その場合リスクオンの動きが出るか注目となる。
しかしながら、インフレの上昇圧力は続いており、パウエルFRB議長は、警戒感を残す可能性が高く、具体的な利上げ停止には否定的な意見が見えた場合、リスクオフの動きにつながる可能性も残っていることは、考慮しておきたい。
本日の経済指標としては、NZ第1四半期雇用統計、豪4月AIG建設業・製造業指数、3月住宅着工許可件数と小売売上高、仏3月財政収支、トルコ4月消費者・生産者物価指数、ユーロ圏3月失業率、米国では、MBA住宅ローン申請指数、4月ADP全米雇用報告、4月サービス業・総合PMIの改定値と4月ISM非製造業景況総合指数などが発表される。
FOMCを控えており、経済指標に対する反応は限定される見通しだが、米ADP全米雇用報告は、週末の雇用統計を睨んで、結果の予想比で強弱があればドルに一定の動きが出易い。またPMIとISM非製造業景況総合指数は、堅調な結果が見えた場合は、ドル相場を支える見通しも、弱い結果はリスクとなる。

戦略としては、ドル円は、137.77まで上昇も上値を押さえられて調整気味。買い過ぎの反動もあるが、ここからは突っ込み売りは避けたい。早期は昨日の安値136.32が維持されるか注目しながらだが、割れるケースも想定して、慎重な買い下がりで、ストップは135.50割れなどで対応したい。ターゲットは、既に136.70が押さえると弱いが、超えるなら137.25-40ゾーンを前に利食い優先や売り場探し。このストップは137.77越えで、売りの場合のターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先となる。 
ユーロドルは、上値を1.1095で抑えられて調整が1.0942まで拡大も、これを維持する形。引き続き揉み合い気味で、上下追いかけるのは危険。下値は引き続き、1.0909-42ゾーンをストップに買い狙い。ターゲットは、1.1035-45が抑えると利食いや売りも、売りのストップは1.1095越え。また売った場合のターゲットは、それまでの安値が維持されると利食いながら対応したい。 
ポンドドルは、1.2584まで上値拡大も、更なる展開となっていない。早期は昨日の安値1.2436が維持されると買い狙い。また割れるケースからは、1.2344-86をストップに買い直しとなる。ターゲットは、1.2491-31が押さえると利食いで、超えても1.2560-70が押さえると利食いや売り場探しで、このストップは1.2584での対応となる。
一方クロス円も、上昇も一服気味。ただ、突っ込み売りは出来ず、早期は昨晩の安値、または、28日の安値をストップ圏に買い場探しも、ターゲットは、昨日の高値を前に、利食いやこれをストップに売り場探し。売りの場合も、押しが甘ければしっかりと利食いながら対応したい。