昨晩も円安が続いている。一過性の動きとなっているが、本日から本邦は3連休となることもあって、一定の利食いが出る可能性は留意しておきたい。
金融政策としては、豪準備銀行が政策金利を公表する。据え置きが想定されているが、恐らく声明などは、今後もインフレに対する警戒感が示され、再度の利上げの可能性も示唆される見通し。こういった面が豪ドル相場を支えるか、注目しておきたい。
経済指標としては、英4月ネーションワイド住宅価格、独3月小売売上高、スイス4月SECO消費者信頼感指数と製造業PMI、トルコ4月製造業PMI、ユーロ圏各国の4月製造業PMI・改定値、英4月製造業PMI・改定値、ユーロ圏4月消費者物価指数・速報値、米国では、3月製造業新規受注と耐久財受注・改定値、3月雇用動態調査などが発表される。
注目としては、ユーロ圏4月消費者物価指数の強弱次第で、木曜日のECB理事会の利上げ幅に対する思惑を強めそう。また米国では、週末の雇用統計を控えて、3月雇用動態調査の強弱次第で、一定の反応が出そうだ。
その他、米長期金利や株価の動向にも引き続き注視しながら対応したい。
戦略としては、ドル円は、上昇が続いている。引き続き上値追いは避けたい。早期の高値137.54が押さえると売場探しから、ターゲットは、137円が維持されると買い戻しで、買ってもストップ派136.57割れ。割れるケースからは、136円まで買い場探しで、このストップは135.50割れなどで対応したい。買いの場合のターゲットは、直近高値が上値を抑えると利食い優先となる。
ユーロドルは、上値を1.1095で抑えられて調整気味。ECB理事会を前に、利食いも出易く、上値追いは避けた。下値は1.0963が維持されると買っても、割れるなら止めて、再度1.0909-38ゾーンをストップに、買い直しとなるが、ターゲットは、1.1035-45が抑えると利食いや売りも、売りは1.1095をストップに検討したいが、総じて逆張り的な戦略であることから、利が乗ればしっかりと利食いながら対応したい。
ポンドドルは、1.2584まで上値拡大も、更なる展開となっていない。ただ、追いかけて売るのは厳しく、早期は、1.2436-46をストップ、また割れる動きがあった場合は、1.2344―86ゾーン割れをストップに買い場探し。ターゲットは、1.2560-70が押さえると利食いや売り場探しで、このストップは1.2584での対応となる。
一方クロス円も、上昇が続いているが上値追いは避けたい。早期は昨晩の高値を睨んで、これが押さえると売り狙い。ターゲットは、1日の安値維持では利食い優先で、また割れても慎重な買い下がりで、このストップは、4月28や26日の安値割れとなる。買いのターゲットは、1日の高値が押さえると利食い優先となる。