今日の裏読み、表読み(2023/05/29)

先週から株高、円売りのリスクオン相場が続いている。また、週末バイデン大統領とマッカーシー下院議長が、米債務上限問題で、一定の合意を見たこともあって、リスクオンの動きが継続しそうだ。ただ31日の下院議会で採決が必要となる。特にマッカーシー下院議長の求心力に疑問が残る中、共和党の強硬派を説き伏せることが出来るかは不透明であり、まだまだ安心するのは時期尚早と見て対応した方が良さそうだ。
 本日も株価睨みの展開となりそうだが、ロンドンやNY市場が休場、主だった経済指標の発表のなく、総じて動意の薄い展開に終始する可能性には留意しておきたい。

戦略としては、ドル円は、下値を137.43で維持して140.73まで反発。押し目買いが良い状況も、一過性の動きが続いており、やはり上値追いは厳しい。買いはしっかりと押し目を待って対応したい。早期は141円前後が抑えると売っても、押しが甘ければ買い戻しながらの対応で、押し目では139.49割れをストップに、140円方向への下落では、慎重な買い下がりで、ターゲットは、それまでの高値が上値を抑えると利食い優先となる。 
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、1.0702まで下値を拡大。軟調が続いているが、突っ込み売りは出来ず、戻りを待っての売りとなる。早期はストップを1.0650割れに置いて買っても、ターゲットは1.0760-80ゾーンが押さえると利食いや売りも、ストップは1.0801越え。または1.0832や1.0850をストップ、超えても1.0874や1.0905の戻り高値を睨んで売り狙いとなるが、売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先となる。 
ポンドドルは、1.2680で抑えられて、1.2308まで下値を拡大。一応現状は、1.2308-21が維持されると買っても、割れるなら止めて、再度1.2273割れをストップに買い場探しとなる。一方上値は、1.2396が押さえると利食いで、超えても1.2415-70が押さえると利食いや売り狙いで、ストップは1.2471-84越え、または1.2511越え。この売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先が安全となる。
一方クロス円も上昇が継続しているが、上値追いは厳しい。あくまで押し目があれば買いがだが、ストップは26日の安値割れで、ターゲットはそれまでの高値が押さえると利食いとなる。また売りは慎重さが必要だが、海外勢不在で、強く買って来る向きも少なそう。上値を確認しながら随時対応したい。ただ、押しが甘ければ利食いながらの対応となる。