昨晩も堅調に上昇する日経平均株価を背景に円売りが続いた。一方欧州通貨は動意に薄い状況が続いており、クロス円主導の円売りが続いており、本日も日経平均株価を睨んだ展開となりそうだ。
経済指標としては、ユーロ圏各国の5月製造業・サービス業PMIの速報値、ユーロ圏3月経常収支、英5月製造業・サービス業PMIの速報値、加4月鉱工業・原料価格指数と生産者物価指数、米国では、米5月製造業・サービス業・総合PMIの速報値、4月新築住宅販売件数と5月リッチモンド連銀・製造業総合指数などが発表される。
注目は、英欧米の製造業・サービス業PMIで、この格差次第で、ドル・ストレートに一定の動きが出るか注目したい。
その他本日も要人発言の機会が多く、手掛かり難の相場の中、発言次第で一定の動きが出るか注意。特にバイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長が、日本時間23日午前6時半に、債務上限問題を巡り再協議する。結果次第で荒れた動きも想定される。また本日から米国債の入札がスタートするが、入札週は米長期金利が高止まりするケースが多く、こういった面がドルを支えるか注目したい。
戦略としては、ドル円は、138.75からの調整が137.43に留まり、再度高値を目指す展開。押し目では買いが入り易い状況が続いており、138円方向への下落があれば、この137.43をストップに買い場探し。また割れても137円前後からは、買い直し場を探す形となるが、この場合のストップは136.84や136.27割れで対応。一方上値は、138.75が押さえると利食いとなるが、超えるケースからは、138.50や138.66-75を睨んで利食い、またこれをストップに売場探しとなるが、こういった反発ではそれまでの安値が維持されると利食い優先が安全となりそうだ。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、調整が1.0760まで下値を拡大もこれを維持する形も揉み合い気味。下値を引き続きこれが下値を守るなら押し目は買い狙いで、ストップを1.0760割れとして、割れてもストップを1.0700割れとして買い下がりで対応したい。ターゲットは、1.0832や1.0850が押さえると弱く、利食いながらだが、売りは1.0874や1.0905の戻り高値を睨んで売り狙いとなるが、売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2680で抑えられて、1.2392まで下値を拡大もこれを維持する形。引き続きこの安値を睨んで押し目買いは、1.2392をストップ、割れても1.2335や1.2273割れをストップに買い直しとなる。一方上値は、1.2471-84が押さえると利食いや売りも、ストップは1.2511越え。また超えるケースからは、1.2547や1.2680をストップに売り直しで、この売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先が安全となる。
一方クロス円は、11日の安値からの反発が続いている。引き続き上値追いは避けて、19日の安値をストップに買い場探し。また割れても16日の安値をストップに、買い直しとなる。上値は昨晩の高値が押さえると利食いや売りも、超えるなら止めて、再度直近高値を睨んでの対応となるが、売りは下げが甘ければ利食いながら対応したい。