今日の裏読み、表読み(2023/05/05)

昨晩もリスクオフの動きが続いた。本日は週末でもあり、このリスクを考えると過去週末に金融機関の破綻が発生するケースも多く、安心するのは時期尚早となりそうだ。
本日の経済指標としては、豪準備銀行・四半期金融政策報告公表、3月投資用・居住用住宅ローン、中4月財新サービス業PMI、スイス4月失業率、独3月製造業新規受注、スイス4月消費者物価指数、仏3月鉱工業生産、英4月建設業PMI、ユーロ圏3月小売売上高、加4月景気先行指数と雇用統計、米国では4月雇用統計と3月消費者信用残高などが公表される。
やはり注目は米雇用統計となるが、一応今回は弱めの想定となっているが、一定の織り込みもありそう。予想の範囲に留まれば、FOMC後であり、反応は限定されるかもしれない。ただ、事前のADPが予想を上回っており、サプライズは強めの結果となりそうだ。また普段は反応することは稀だが、米国の債務問題や金融不安を勘案すると米3月消費者信用残高なども大幅な悪化が見えた場合、相場が反応する可能性も残っていることは留意しておきたい。

戦略としては、ドル円は、133.50まで下値を拡大。思ったより上値の重さが目立つ展開だが、ここからの下値では、132.70-84に日足の雲が控えており、支えることが出来るか注目したい。本日は米雇用統計で荒れる動きも想定されることで、上値追いは厳しいが、早期は133.50が支えると買い狙い。割れるケースでも、133円前後からは雲などは買い直しを検討して、ストップは132円割れなどで対応したい。ターゲットは、既に134.35が押さえると利食い、超えても134.88を前に利食いや売り狙いとなるが、この売りは少し売り上がりの余裕を持って、ストップは135.67-71越えなどで対応するが、売りのターゲットは、それまでの安値を前に、下げ渋りではしっかりと利食っておきたい。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、1.0986まで再調整。突っ込み売りは出来ないが、直近安値の1.0941と1.1092-95を睨んで、上下の動きがあれば逆張りで臨んで、しっかりと利食いながらの対応を検討したい。
ポンドドルは、1.2599まで上値拡大も、直ぐに上値を伸ばす展開となっておらず、追いかけて買うのは避けたいところで、押し目を待って買い場探しを継続したい。下落があれば、1.2433をストップに買い狙い。また割れるケースからは、1.2344-86をストップに買い直しとなる。ターゲットは、それまでの高値が押さえると利食いを優先しながら対応したい。
一方クロス円は2日の高値から調整が継続している。ただ、突っ込み売りは出来ず、早期は、28日や26日の安値をストップ圏に買い場探し。ターゲットは、3日や4日の高値を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。売りのストップは2日の高値越えで、売りの利食いは、昨晩の安値、26-28日の安値維持では利食い優先となる。