今日の裏読み、表読み(2023/04/28)

昨晩も揉み合い気味の展開となっている。本日は月末で一定の動きが出るか注目される。
金融政策としては、日銀金融政策決定会合の結果や日銀展望レポートが公表される。
ただ、現状は政策の変更は想定されておらず、一部過去の異例の金融緩和策の検証などが示唆されたり、展望レポートでの物価見通しが引き上げられても、円買いは限られそうだ。また、植田日銀総裁の会合後の定例記者会見にも注目が集まりそうだが、同氏は既に現状の緩和策の維持を表明しており、物価の上昇も今後は落ち着く見通しを示しており、こういった発言が続くと、やはり海外勢中心に、円売りの材料とされるか注目したい。
経済指標としては、日本の3月失業率・有効求人倍率、4月東京都区部消費者物価指数、3月鉱工業生産・速報値、3月小売業・百貨店・スーパー販売額と新設住宅着工戸数、豪第1四半期卸売物価指数と3月住宅ローン・民間部門貸付、仏・独・ユーロ圏第1四半期GDP・速報値、独3月輸入物価指数、4月失業者数・失業率と消費者物価指数・速報値、スイス3月実質小売売上高と4月KOF景気先行指数、仏4月消費者物価指数・速報値と3月消費支出、3月卸売物価指数、加2月月次GDP、米国では、第1四半期雇用コスト指数 、3月個人所得・個人消費支出、4月シカゴ購買部協会景気指数とミシガン大学消費者信頼感指数・確報値などが発表される。
材料が多いが、日本の物価は上昇を強めても、日銀金融政策決定会合の結果を控えて影響は限られそう。またユーロ圏各国のGDPや物価指数は、堅調が見えるとユーロ相場を支える見通し。
一方米国では、直近経済指標に強弱が入り混じっており、本日の指標も強弱が入り混じると反応が一時的に留まる可能性には留意しておきたい。
また月末で東京仲値やロンドン・フィキシングでは、これを控えたフローの動きに注意して対応したい。

戦略としては、ドル円は、日足の一目均衡表の雲の上限を超えるも、上抜けは実現できず、転換線を割り込む展開。ただ、現状は132.39-56の雲の下限や基準線が守られており、この維持では更なる展開とならない。本日は、日銀の結果で荒れた動きとなる可能性や月末でフローの動きが出るとテクニカル面は無視されることが多いことは注意となる。上値は134.20が押さえると売っても、下値は133.00-20が維持されると利食いや買い狙い。また上値は超えても、135.14を越えるまでは売り直し場を探したい。一方下値も割れても、132.35-56をバックに、買い場探しとなるが、こういった下落では、反発が133.00-50ゾーンで抑えられると利食いを優先したい。
ユーロドルは、上値を1.1095で抑えられて、揉み合い気味の展開。上値はこれをストップに売り狙いから、ターゲットは、1.0992が維持されると利食いで、割れても1.0964、1.0909-38ゾーンをストップに買い直し場を探して、ターゲットは1.1095が押さえると利食いなら、逆張りで臨みたい。 
ポンドドルも、1.2516まで上値拡大も、上値追いは出来ない。押し目があれば、1.2436や1.2386をストップまたは、1.2344―67ゾーン割れをストップに買い下がって、ターゲットは、1.2516が押さえると利食いで、また売りもこれをストップに検討されるが、その場合下げ止まりでは、しっかりと利食いながら対応したい。
一方クロス円は、一旦上値付きからの調整も揉み合い気味で、25日の高値、26日の安値を睨んで、上下をストップに、反発や反落での逆張りで臨む形を想定したい。