昨晩はドル売りが優勢となった。ECBのタカ派的利上げが継続する一方、FOMCは5月で利上げを停止するとの見方が、主な要因とみられるが、一過性の動きとはなりづらく、揉み合い的な展開からは、追いかけるのは避けて置きたい。
経済指標としては、日本の3月企業向けサービス価格指数、英3月CBI動向調査・製造業楽観視数、米国では、2月住宅価格指数とS&P/ケース・シラー住宅価格指数、3月新築住宅販売件数、4月リッチモンド連銀製造業総合指数、4月コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数やダラス連銀・サービス売上高指数などが発表される。
注目は米国の住宅関連指標や景況感指数の動向だが、直近まちまちの結果見えており、リスクは弱い結果も、相場の反応は限られそうだ。
その他、直近揉み合い気味だが、米企業決算を迎えている米株価、2年物国債の入札を受けた米長期金利の動向には、引き続き注意を払っておきたい。
戦略としては、ドル円は、日足の一目均衡表の雲の上限を超えるも、更なる展開となっていない。ただ、下値は転換線や雲の下限が維持されており、この維持では更なる展開となり難く、次のこういったブレイクを待つ形となりそうだ。上値は、引き続き134円ミドル方向への上昇から売り上がり場を探して、ストップは135.13越え。ターゲットは、転換線と合わせて、133円ミドルが維持されると利食いや買いとなるが、割れるなら止めて、再度133円前後までの下落で買い戻しや買い場探し。このストップは雲の下限となる132.56や132.50割れをストップに対応となるが、こういった下落では、逆に134円が上値を押さえると利食い優先が安全となる。
ユーロドルは、上値を1.1050まで再拡大。ただ、直近高値の1.1076は越えておらず、上値追いも厳しい。早期はこういった位置をバックに、慎重に売り狙いとなるが、ターゲットは1.10前後が維持されると利食いで、割れても1.0966を前に利食い優先。また買いはこういった位置から検討して、1.0909-17や1.0896をストップ、更に割れても1.0831をストップに買い場探しとなる。
ポンドドルも、1.2547から調整が1.2354まで拡大も更なる展開とならず、上値は、1.2486が押さえるとこれをストップ、超えても1.2547をストップに反発があれば売り場探し。ターゲットは、1.2411の、戻り安値維持では買い戻しで、買いは1.2344割れをストップに対応しても、反発ではしっかりと利食いながらを想定したい。
一方クロス円は、高値を更新も上値追いは出来ず、昨日の高値が押さえるとこれをストップに売り場探しから、ターゲットは、21日の安値を前に利食いも、割れるなら13日の安値を睨んで、利食いや買い狙いとなるが、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。