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トライオートETF<ヘッジャー>バージョンアップ!

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為替相場の変動に伴い、2022年7月9日(土)よりセレクトに掲載されているETF自動売買プログラム「ヘッジャー」をバージョンアップします。

※FX自動売買プログラムに変更はありません。

1.バージョンアップについて

トライオートETFの自動売買プログラムは、適宜設定値が見直されます。
今回「ヘッジャー」においても、直近の相場変動を参考にしてエントリー価格、利確幅、フォロー値、カウンター値等が更新されます。
また、設定値以外にも仕様(注文本数・注文方法)の変更があります。詳細については「5.仕様の変更について」をご確認ください。

ヘッジャーの特徴をおさえながら、仕組みと設定値についてご紹介します。

2.「ヘッジャー」のコンセプト

「相場の下落局面で、評価損が大きく膨らむことが怖い」というお客様の声をもとに、売り注文の自動売買が搭載された自動売買プログラム「ヘッジャー」が登場しました。
フォロー値の異なる買い注文が、上昇相場を追いかけて利益を狙う設定ですが、大きな下落局面では、売り注文を仕掛けて買い建玉の評価損失をヘッジする設定となっています。

◆ヘッジャー対応銘柄は6銘柄となります。

S&P500ETFS&P500ダブル
ナスダック100テクノロジー株
小型株一般消費財株

ヘッジャーの売り注文には損切りを設定しています。
買い注文においては、ETFは長期的に見ると右肩上がりで価格が上昇していること等の理由から損切り注文を設定していません。一方で、売り建玉は一定値幅を上げると損切り注文にて一旦損失を確定し、再度、新たに新規売り注文を発注する仕組みになっています。

売買イメージ

出所「インヴァスト証券」

S&P500ETFを例に「評価損失をヘッジする」流れを説明いたします。
例として、『S&P500ETFの価格が450ドルの時、買い建玉10口を建てて、価格が380ドルに下がった場合』を考えます。
買い建玉なので、価格が下がった場合、その建玉評価はマイナスとなります。

①評価損失=「380ドル(評価レート)-450ドル」×10口=-70ドル
では、上記のケースで、『もし価格が下がっている途中の420ドルの時に売り建玉10口を建てていたら』どうなるでしょうか。
420ドルで売り建玉を保有し、380ドルまで下がっていった場合、その売り建玉の評価はプラスになります。
②評価益=「420ドル-380ドル(評価レート)」×10口=+40ドル

380ドルに下落したときの評価損益は・・・
①買建玉の評価損失=「380ドル(評価レート)-450ドル」×10口=-70ドル
②売建玉の評価益=「420ドル-380ドル(評価レート)」×10口=+40ドル
合計評価損益=①+②=-30ドル となります。

つまり、買い建玉のみ取引した場合よりも、売り建玉も保有しておくことで、評価損失をおさえる(ヘッジする)ことが出来ます。

出所「インヴァスト証券」

3.自動売買プログラム「ヘッジャー」の設定値

設定値は2021年1月~2022年4月末までの日次変動率(日次ごとの変動幅)を参考にしています。

●買い注文

◆買い注文本数
エントリー価格が異なる買い自動売買注文が18本あります。
◆エントリー価格
前日終値とフォロー値・利確幅の組み合わせで設定しています。前日終値を使っているため、セレクトから発注する日により、エントリー価格が変わる場合があります。
◆カウンター値
2021年1月から2022年4月末までの最大変動幅の約45%~60%(銘柄により異なります)を参考にして一定比率でそれぞれの値を設定しています。
※カウンター値(決済後の次の新規注文の逆張り方向のエントリー条件)
◆フォロー値
基本的に利確幅よりも若干大きめな値幅で設定しています。
※フォロー値(決済後の次の新規注文の順張り方向のエントリー条件)
フォロー値・カウンター値等、自動売買の仕組みについてはこちらをご確認ください。
◆利確幅
利確幅はカウンター値の10%程度とします。
◆損切り幅
設定していません。

●売り注文

◆売り注文本数
エントリー価格が異なる売り自動売買注文が3本あります。
◆エントリー価格
2021年1月から2022年4月末までの相場変動を参考に、一定間隔で売り注文の価格を設定しています。
◆利確幅
損切り幅の0.9倍から1.5倍の範囲内で設定しています。
◆損切り幅
2021年1月から2022年4月末までの日々の終値を基準に、それぞれの基準日から20日後の最大上昇幅を算出し、そのうちの最大値を参考に設定しています。
◆カウンター値
利確幅よりも大きめな値幅で設定しています。
※カウンター値(決済後の次の新規注文の逆張り方向のエントリー条件)
◆フォロー値
設定していません。
※フォロー値(決済後の次の新規注文の順張り方向のエントリー条件)

4.ヘッジャーのここに注目!

◆ヘッジャーは、買い建玉と売り建玉の両建てとなる場合がありますが、トライオートETFは必要証拠金がマックス方式で計算されるため、買い売り両方向の必要証拠金は不要です。
トライオートETFは、両建て時の必要証拠金はマックス方式となります。
マックス方式とは「同時に同じ銘柄の買い注文と売り注文を設定する場合、金額が多い方の必要証拠金がカウントされる」仕組みのことです。

(例)
S&P500ETF 1口の必要証拠金(レバレッジ5倍)を10,400円とします。
20口買い注文と15口売り注文を設定する場合、
マックス方式を採用すると、数量が多い方の必要証拠金のみ、208,000円
で取引できます。以下の計算式をご参照ください。

実際の必要証拠金=数量が多い方(買い20口)×10,400円(1口の必要証拠金)=208,000円

「売り注文が追加されることで、必要証拠金がより多く必要になるのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、マックス方式の場合、売り注文が追加されても必要証拠金は増加しません。

「売り注文によるリスクヘッジ、及び収益機会の獲得を、必要証拠金を追加で積み増さず行う」とご認識下さい。
※売りの数量が買い数量を上回る場合、または買いの数量が売りの数量を上回る場合はこの限りではありません。買い・売りともに、数量が多い方の数量によって必要証拠金は算出されます。

◆下落局面において、買い建玉の評価損失が売り建玉の評価益や売り建玉の実現益にて軽減されるような設定となっております。
シミュレーションとチャートグラフを比較します。

上記グラフから分かるとおり、2020年3月頃(丸枠)にS&P500ETFの下落により、シミュレーション上では総合損益「オレンジ線(実現損益+評価損益)」は一時的に悪化しています。


一方で、下落により売り注文が約定することで実現損益(緑枠)は積み重なっています。その後、相場が回復することで買い建玉の評価損も実現益となっています。


このように一時的にS&P500ETFの価格が下がったときでも、売り注文の評価益や実現益にて買い建玉の評価損失が軽減されて、シミュレーション上での総合損益の悪化をおさえることが出来ています。

2020年のコロナ相場を売りヘッジにより機会損失を逃さず、リスクヘッジもこなす、「ヘッジャー」をぜひお試し頂ければと思います。

5.仕様の変更について

2022年7月9日(土)の「ヘッジャー」バージョンアップで仕様について変更点があります。

・「売り」をOCO注文(※)に変更
・「売り」注文本数を9本から3本に変更
※、2種類の新規注文を同時に出し、どちらかの注文が約定した場合、もう一方の新規注文が自動的にキャンセルされる注文方法です。

従来、売りの新規注文は相場が下がったときのみ売りヘッジ(指値)を行いました。直近、下落相場から停滞期になり収益機会が減ることを受けて、相場が上がったときでも売りヘッジ(逆指値)が行えるよう設計しました。相場上昇において、より収益性を高めるための変更点となります。
さらに、OCO注文により注文本数が増えたことも考慮して「売り」の注文本数を変更しています。※数量に変更はありません。