トライオートFX 2022年6月度セレクト月間レポート
※本レポートの対象は2022年6月30日時点で提供しているストラテジーが対象となります。
6月の振り返り
米国の重要経済指標が 軒並み強い結果となったことから米国債券利回りが上昇し、早々に130円台をつけました。また、“米消費者物価指数”が悪化し、ドル円ではFOMCでの利上げを織り込んだ急速な上昇がみられました。迎えた、15日のFOMCでは75bpの利上げが行われました。この利上げにより日米の金利差がさらに拡大し、ドル円は24年ぶりに137円台まで上昇しました。
このような6月の相場でどのようなセレクトの通貨ペアが収益をあげたのか、セレクトの特性と通貨ペアのチャートを確認しながら振り返りをしてみましょう。
ランキングは期間収益率の増加順に集計しており、計算式は以下のようになります。
※「損益」は集計期間におけるセレクトを1セット稼働した場合の「実現損益」と「評価損益」の合計となります。
※「推奨証拠金」は、自動売買セレクトを利用する際の目安の金額となります。
期間収益率 =(終了日の損益 – 開始日の損益)÷ 開始日の推奨証拠金
開始日:2022年6月1日
終了日:2022年6月30日
集計時間は朝7時になります。
※注文の価格帯と現在価格に乖離している通貨では、新規でセレクトを稼働いただいても約定しない場合があります。
※5月28日に一部のセレクトの内容がバージョンアップされました。今回紹介させていただいた「コアレンジャー」と「ハーフ」のセレクトは新バージョンとなっています。
名前 | 期間収益率 | 総合損益(円) | 推奨証拠金(円) | |
1位 | 塩漬け注文_米ドル/円 | 32% | 223,058 | 698,450 |
2位 | ハーフ_英ポンド/円 | 17% | 44,727 | 268,104 |
3位 | 攻めの低資金コアレンジャー_ユーロ/英ポンド | 16% | 24,038 | 146,691 |
4位 | ハーフ_ユーロ/円 | 13% | 33,314 | 259,607 |
5位 | コアレンジャー_英ポンド/円 | 12% | 84,964 | 719,646 |
※期間収益率は過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。
セレクトパフォーマンスTop5
1位 🏆塩漬け注文_米ドル/円👍👍👍
塩漬け注文_米ドル/円のロジックは、広めの利確幅で買い注文のみを設定し、スワップによる利益と円安時の為替差損益を狙ったロジックです。
冒頭であったように、6月は急速な円安相場によりドル円は約830pips上昇しました。カウンターで再エントリーしたものが決済され実現損益が大きくなりました。その後、再びカウンターでエントリーし、現在も評価益となっています。こちらのセレクトは注文がおかれている価格帯と現在価格が離れているため、新規稼働した場合には注文がおかれている価格帯に価格が戻るまでは約定いたしません。
2位 🥈ハーフ_英ポンド/円👍👍
13日に発表されたGDPが前月比マイナスとなり、翌14日の”失業率”も予想よりも悪化したため、景気後退の懸念が高まり、ポンド売りの展開となりました。しかし、対円では黒田日銀総裁の金融緩和維持の姿勢を継続するといった発言が材料となり円売りドル買いが継続されたため、一時は高値である168円台後半を付ける場面も見られました。
ハーフの売買ロジックは、想定レンジの中心より下側で「買い」、上側で「売り」の新規注文を行うようにデザインされています。6月のポンド円はハーフのレンジを中心に上下しました。ポンド円の集計期間における最大の変動幅は約870pipsになっており、また、日足の高値と安値の差の平均は約200pipsほどとなりました。チャートから分かる通り、非常にボラティリティが大きい相場で、売りと買いのレンジの境目を中心として推移したことから、「売り」「買い」両方で利益を積み重ねることが出来ました。
3位 🥉攻めの低資金コアレンジャー_ユーロ/英ポンド👍👍
こちらのロジックはレンジ相場での運用できるようにデザインされています。中心ではコアレンジャーのように「売り」と「買い」の両方が存在し、その上下にはハーフのように「売り」のみ「買い」のみのゾーンが設定されています。
6月のユーロポンドは最大で約230pips変動しました。チャートを見ると「買い」のみが設定されているレンジを推移し、上昇した際に「買い」の建玉が決済され実現損益が積み重なりました。
4位 ハーフ_ユーロ/円👍
6月のユーロ円は、月前半は黒田日銀総裁の金融緩和継続の発言を受けた円売りの流れから144円台まで上昇しました。しかし、世界各国の利上げペースが予想以上に速く、日本も早々に金融緩和を終了し利上げするのではという警戒感が生じ、138円割れにまで反落しました。
今回、ハーフの「買い」のレンジから始まり、「買い」と「売り」の中央まで上昇しました。そのため、「買い」の新規注文と、その建玉の決済注文が繰り返され実現損益が大きくなりました。
5位 コアレンジャー_英ポンド/円👍
ポンド円は6月の集計期間を通してコアレンジの範囲内を推移していました。レンジ内を推移するボラティリティの大きい相場と、コアレンジャーの「売り」と「買い」の両方の建玉を持つロジックの相性が非常に良く、利確を積み重ねることができ、大きな収益につながりました。
※収益率の状況により下記のように分類しています。
収益率25%以上 👍👍👍
収益率15%以上 25%未満 👍👍
収益率15%未満 👍
6月まとめ
6月の相場は全体として、先月と同様に好材料、悪材料が入り乱れ、ボラティリティが非常に大きくなりました。また、スイスの中央銀行が予想外の利上げを行うなど突発的な値動きもありました。今回上位になったセレクトの通貨ペアは、どれも激しい相場変動の影響を受けて取引回数が多いものとなっています。今後も景気後退懸念や世界各国の金融引き締め策などを材料に荒い値動きが続く可能性があります。
セレクトを稼働する際はそれぞれのロジックの特性を理解し、効果的な運用を心がけるようにする必要があります。また、それぞれのロジックの解説についてはトライオート内の解説記事またはINVAST NAVIから確認することが出来ます。