トライオートFX 2022年5月度セレクト月間レポート
※本レポートの対象は2022年5月27日時点で提供しているストラテジーが対象となります。
5月の振り返り
5月に行われたFOMCでは0.5%の利上げと、6月からのバランスシートの縮小(QT)が決定されました。また、春先から続いていた急ピッチな円安・ドル高は落ち着きを見せ始めました。12日には、日銀の黒田総裁が金融緩和の出口戦略について言及したことや、米国株下落に対する懸念からリスク回避の円買いなどが材料となり、ドル円は一時126.35円付近まで下落しました。
このような5月の相場でどのようなセレクトの通貨ペアが収益をあげたのか、セレクトの特性と通貨ペアのチャートを確認しながら振り返りをしてみましょう。
ランキングは期間収益率の増加順に集計しており、計算式は以下のようになります。
※「損益」は集計期間におけるセレクトを1セット稼働した場合の「実現損益」と「評価損益」の合計となります。
※「推奨証拠金」は、自動売買セレクトを利用する際の目安の金額となります。
期間収益率 =(終了日の損益 – 開始日の損益)÷ 開始日の推奨証拠金
開始日:2022年5月2日
終了日:2022年5月27日
集計時間は朝7時になります。
※注文の価格帯と現在価格に乖離している通貨では、新規でセレクトを稼働いただいても約定しない場合があります。
※5/27に行われたセレクトバージョンアップ前のデータから集計しています。
名前 | 期間収益率 | 総合損益(円) | 推奨証拠金(円) | |
1位 | コアレンジャー_ユーロ/円 | 25% | 193,914 | 763,741 |
2位 | コアレンジャー_NZドル/円 | 25% | 177,367 | 712,268 |
3位 | コアレンジャー_英ポンド/円 | 24% | 334,505 | 1,376,086 |
4位 | ハーフ_ユーロ/円 | 23% | 80,100 | 341,009 |
5位 | ハーフ_NZドル/円 | 23% | 75,321 | 327,655 |
※期間収益率は過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。
セレクトパフォーマンスTop5
1位 🏆コアレンジャー_ユーロ/円👍👍👍
コアレンジャーのロジックは、コアレンジ帯において「売り」と「買い」を繰り返し細かい利確を繰り返すことで収益を積み重ねていくようにデザインされています。
12日にフィンランドとスウェーデンのNATO加盟の申請意向表明により対ロシアとの対立激化懸念によりユーロは売られ、安全資産である円が買われる展開となりユーロ円は大きく下落しました。その後ジグザグとしたチャートを描きながら元の水準へ戻っています。大きく下落した際に買い注文が約定して、その後は利確と再エントリーを繰り返しながら元の水準へ戻ったため実現損益が大きくなりました。
2位 🥈コアレンジャー_NZドル/円👍👍👍
24日に発表された小売売上高は市場予想を大幅に下回りました。この影響でNZドルは対円で売られる展開となりました。また、翌25日にはNZの政策金利が0.5%引き上げの2.0%となり、対円で上昇となりました。
5月のNZドル/円は「売り」のサブレンジ帯を推移していました。22日までにサブレンジ帯の上限付近まで上昇し、その後大きく下落したことで「売り」決済注文が約定したことで実現損益が発生しました。また、コアレンジ帯に再び近づいたことで、「買い」建玉の評価損益が回復し、総合損益が大きくなりました。
3位 🥉コアレンジャー_英ポンド/円👍👍
冒頭でも述べた、株安に対するリスク回避の円買いなどが材料となり、12日の英ポンド/円は大きく下落しました。中国のロックダウン解除の期待によるリスクオン材料と米国経済の減速懸念によるリスクオフ材料が混在しており、市場心理の変動が大きく、相場は上下に大きく動きました。
英ポンド/円の集計期間における日足の高値と安値の差の平均は209pipsとなっており、非常にボラティリティが大きくなりました。英ポンド/円はサブレンジ帯とコアレンジ帯を推移しており、上下に大きく変動することで利確チャンスが増え、実現損益が増加しました。
4位 ハーフ_ユーロ/円👍👍
ハーフの売買ロジックは、想定レンジの中心より下側で「買い」、上側で「売り」の新規注文を行うようにデザインされています。
5月の値動きは、ハーフの売り注文の範囲で推移しました。12日に一度大きく下落した際に持っていた売建玉が決済され実現損益が大きくなりました。その後は乱高下しながら全体としては利確を繰り返しながら上昇していきました。
5位 ハーフ_NZドル/円👍👍
5月の値動きは、ハーフの売り注文の範囲で推移しました。19日に一度大きく上昇したのちに反落しました。下落した際に持っていた売建玉が約定したことと、買い注文と売り注文の境目付近まで下落したことで買建玉による評価損益が減少し、総合損益が大きくなりました。
※収益率の状況により下記のように分類しています。
収益率25%以上 👍👍👍
収益率15%以上 25%未満 👍👍
収益率15%未満 👍
5月まとめ
5月の相場は全体として好材料、悪材料が入り乱れ、ボラティリティが非常に大きくなりました。今回上位になったセレクトの通貨ペアは、どれも激しい相場変動の影響を受けて取引回数が多いものとなっています。今後も中国のロックダウン、米国株のリセッション懸念、東欧情勢の悪化など市場心理が変動しやすい状況が続くため、為替動向について注意が必要です。
5月28日にセレクトの内容がバージョンアップされました。今回紹介したセレクトは旧バージョンとなっており、現在公開されているセレクトとは内容が異なります。
セレクトを稼働する際はそれぞれのロジックの特性を理解し、効果的な運用を心がけるようにする必要があります。また、それぞれのロジックの解説についてはトライオート内の解説記事またはINVAST NAVIから確認することが出来ます。