逆指値とは?指値との違いやメリット・活用方法をわかりやすく説明

逆指値注文とは、今よりも不利なレートになったときにレートを指定して注文する方法です。逆指値注文は順張りエントリーや損切り、利益確定などさまざまな場面で活用できます。

この記事ではFXの注文方法の中でも利便性の高い、逆指値注文の概要や他の注文方法との違い、具体的な使い方について解説しています。逆指値注文とは何か?どんな時に使うのか知りたい人は参考にしてください。

逆指値注文とは

逆指値注文とは、今よりも不利な価格になったときに価格を指定して注文する方法です。
現在米ドル円の為替レートが1米ドル110円だったとすると、買いの逆指値注文の場合は115円になったら買うという予約注文を入れておきます。また売りの逆指値注文の場合は105円になったら売るという予約注文を入れておきます。

後の章で解説しますが、逆指値注文は損切りラインや利益確定ラインを設けることができるため、損切りができない人や、忙しくてチャートとあまり向き合っている時間がない、ある程度システマチッックにトレードしたい人に向いています。

成行注文との違い

成行注文とは今の注文で即座に発注する注文方法です。成行注文はチャート上で売買シグナルが出ている、あきらかなトレンドが確認できるなどの理由で、どうしてもすぐに参加したい人に向いています。またスキャルピングやデイトレなど、1日に何度もトレードする人にも成行注文はよく用いられます。

指値注文との違い

指値注文は、今よりも有利なレートで売買したいときにレートを指定する注文方法です。テクニカル分析をした結果、値動きの転換点を見つけたら、その価格を指定して注文を入れるという使い方をします。

逆指値注文のメリット

逆指値注文は買いのときは今よりも高いレート、売りのときは今より安いレートを注文して指定するため、高値や安値をブレイクしたところ「買い」または「売り」と言った順張りのエントリーができます。また、自動的に損切りや利確の仕組みが作れるというメリットがあります。

逆指値注文のデメリット

逆指値注文はボラティリティの大きい通貨は向いていません。たとえば、米ドル円の為替レートが1ドル110円のときに115円で、買いの逆指値注文を入れておいたとします。仮に米ドル円のボラティリティが大きいとしたら、あっという間に115円に到達して注文が成立してしまい、115円到達後、ボラティリティの高さから今度はすぐに下落、最終的に損失になるかもしれません。

また損切りのために105円で売りの逆指値注文を入れていた場合、ボラティリティの大きさから、あっという間に損切りラインに向かってしまい損失になる可能性があります。

逆指値注文の活用方法

逆指値注文の具体的な活用方法を3つ紹介します。

  • 損失限定で予想外の損失を防ぐ
  • 予想に反した動きをした際の「利益確保」にも活用可能
  • 順張りトレードで利益を狙う

損失限定で予想外の損失を防ぐ

売りの逆指値注文を入れておくと、想定外に価格が下落しても損失を限定的なものにできます。
例えば高値圏にいる間に117円で逆指値の売り注文を入れておきます。仮に117円まで円高に進んだ場合、その時点で売り注文が入り損失が確定します。したがってその後、117円より円高に進んでも、それ以上損失が拡大することはありません。このように逆指値注文には損切にも活用できます。

予想に反した動きをした際の「利益確保」にも活用可能

順調に価格が上昇して利益が出ているものの、予想外の下落に備えて念のため売りの指値注文を入れておくと、実際に下落したとしても利益になるため、これまでの利益が確保できます。

具体的には高値圏で発注し、123円で逆指値注文を入れておきます。その後下落したとしても、123円で逆指値注文が入り、それ以降は下がるほどプラスになります。そのため、予想に反した動きをした際の利益確保として逆指値注文は使えます。

順張りトレードで利益を狙う

順張りとは、上昇しているときは買い、下落しているときは売りというように、トレンドにそった方向で売買をすることです。
価格が上昇トレンドにあり、仮に125円で買いの逆指値注文を入れておくと、125円を超えて上昇すればそこから先は上昇するほど利益になっていきます。

まとめ

逆指値注文とは、今よりも不利な価格になったときに価格を指定して注文する注文方法です。逆指値注文はボラティリティが大きい通貨は向いていないという特徴がありますが、順張りエントリーや損切り、利益確定などさまざまな場面で活用できます。その他にも、指値注文や成行注文などもあるため、さまざまなやり方を組み合わせれば、ずっとトレード画面に座ってチャートを眺めているという時間も減るかも知れません。

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