FXは土日に取引できない!注意点や初心者におすすめの過ごし方も紹介

普段忙しいので土日や元旦、祝日にFX取引をしたいと考えている人もいるかもしれませんが、FXは土日や元旦は取引ができません。一方、祝日は取引が可能です。しかし欧米の祝日の場合、流動性が低くなり、基本的に値動きは小さいものの、突発的な事件が起こると大きな値動きを示す場合があります。

この記事では、土日や祝日、年末年始のFX取引の可否や注意点について解説しています。

FXは土日に取引できない

FXは土日に取引をすることができません。これはどこのFX会社も共通しています。土日にFX取引ができないのは、東京やロンドン市場、ニューヨーク市場が休場しているためです。ただし土曜日の何時から月曜日朝何時まで取引ができないかはFX会社によって若干異なります。

インヴァスト証券の場合、11月第一日曜日の翌日~3月第二日曜日の前日までの通常期間は、土曜日の6時~月曜日の朝7時、3月第二日曜~11月第一日曜までのサマータイム期間は土曜日の5時~月曜日の朝7時まで取引ができません。

サマータイムとは、時計の針を1時間進めて太陽の出ている時間帯を有効活用するために、欧米で導入されている制度のことで、インヴァスト証券に限らず通常期間とサマータイム期間では取引時間が異なるのが一般的です。

土日以外でFX取引できないタイミング

元旦もFX取引ができません。またクリスマスは、取引量が多いロンドン市場やニューヨーク市場が休場のため、国内のFX会社は休み、あるいは取引時間を短縮している場合があります。またクリスマスが土日にあたる場合、欧米では振替祝日となり、クリスマスと同様の対応となります。

元旦やクリスマス以外の年末年始は、土日を除けば通常通り取引可能ですが、市場参加者が少ないため流動性が低下します。流動性が低下すると、取引相手が見つからないため取引が成立しない、FXにおける実質的な取引手数料にあたるスプレッドが広くなる(手数料が高くなる)、突発的なニュースなどで価格の乱高下が激しくなるなどのデメリットが生じる可能性があります。FX初心者は、年末年始の取引を避けた方が良いでしょう。

祝日の相場の動き方

東京市場よりも、ロンドンやニューヨーク市場の方が取引量は多いため、日本が平日で海外が祝日の場合は、流動性が低下します。流動性が低下すると、基本的に為替レートが小動きになる傾向にありますが、突発的な事件や地政学リスク(政治的・軍事的な緊張の高まりなど)によって相場が急変する可能性があります。

一方、日本が祝日で海外が平日の場合は、流動性にあまり影響を与えることはありません。ただし、円に関連する通貨ペアの値動きは小さくなる傾向があります。また日本は祝日でも海外で重要な経済指標の発表があり、大きく価格変動する可能性もあるため、祝日でも海外の重要な経済指標はチェックしておくことをおすすめします。

その他、日本は祝日でも以下のような発表や事件があると大きく為替レートが動く可能性があります。

  • 各国中央銀行の為替介入
  • 各国の政策金利発表
  • 経済指標の発表(特に米雇用統計・米消費者物価指数・FOMC政策金利発表)
  • 要人発言(大統領やFRB議長、連銀総裁などの発言)
  • 自然災害
  • 戦乱など

初心者向け!土日に関するFX取引の注意点

土日にFX取引はできませんが、早朝までなら土曜でも取引が可能です。ここでは初心者向けに、土日に関するFX取引の注意点について紹介します。

土曜日の朝までに取引を終わらせる

日本とアメリカでは時差があり、ニューヨーク市場はサマータイムが日本時間の21時~早朝6時(通常期間は22時~早朝7時)まで取引をしているため、土曜の早朝までは取引が可能です。日本時間の早朝近くの時間帯は流動性が低下するため、基本的に大きな値動きは起こりません。

しかし為替レートに大きな影響を与える事件や経済指標の発表があると、流動性の低さから大きな価格変動が起こる恐れがあります。また世界を見渡せば、中東など土日に取引をしている市場もあるため、土日に為替レートが変動する可能性が無いとは言えません。

そのためFX初心者は、基本的に土曜日の朝までに取引を終わらせることを心がけましょう。なお取引ができる時間はFX会社の取引時間によるため、確実に土日の朝までに取引を終えられるよう、FX会社が土曜日の何時まで取引できるのか確認しておくことも大切です。

金曜日には取引しない

FX初心者は金曜日の取引は避けましょう。これは取引ができない土日にポジションを持ち越すことを嫌い、金曜日のうちに手仕舞いをするトレーダーが増えるためです。

また土日で為替レートに大きな影響を与える材料が出た場合、週明けに為替レートが急変して大きな損失を生む可能性があります。FX初心者のうちは金曜日に取引をしないようにしましょう。

ただし金曜日の取引は初心者には向いていませんが、手仕舞いをするトレーダーが増えて取引が増えるため値動きが大きくなる傾向があります。そのため、プロトレーダーなら金曜日は狙い目かも知れません。

FX初心者におすすめする土日の過ごし方

土日はFX取引ができないため、取引はお休みです。しかし、もし今週FXトレードで反省点があったとしたら、土日を有効活用して改善していきたいものです。ここではFX初心者におすすめの土日の過ごし方を紹介します。

前週のトレードを分析する

土日は前週のトレードを分析して、課題や反省点を洗い出してみましょう。分析すべきポイントとしては「損切りが遅れがち」「余計なポジションを保有してしまいがち」といった自分の取引癖や、前週の為替相場の変動状況や経済指標の発表による為替レートの変動幅などがあります。

また取引を振り返る際は、取引回数や獲得pips数、プロフィットファクター(PF)などを記録しておくと便利です。プロフィットファクターとは総利益と総損失の比率のことで、FXの場合、総利益(Pips)÷総損失(Pips)で計算します。プロフィットファクターは1以上になれば、総利益が総損失を上回っている状態で、目安としては1.5を超えると利益率が高いと判定することができます。

分析が終わったら気分転換する

FX取引に真剣に取り組むと、為替レートの値動きや、経済指標の発表時間などを常に考えるようになり、脳にストレスがかかる可能性があります。しかし真剣に取り組めばFXでは成功するかも知れませんが、生活の豊かさを失いかねません。

分析が終わったら、気分転換に出かけたり、運動したり、家族やペットとゆっくり過ごしたりする気分転換の時間を設けてみましょう。

また初心者の場合トレードで負けが続くと、マイナスを取り戻そうとする気持ちが強くなり、必要の無いエントリーをしてしまいがちです。「休むも相場」という言葉もあるほどです。負けが込んでいるときも気分転換を心かげましょう。

まとめ

FXは土日や元旦、クリスマスや祝日などは、取引自体ができない、あるいは取引ができても流動性が低く、取引するにはリスクが高い場合があります。FX初心者はこうした日を活用して、前週のトレード分析の時間にあてたり、FXから一旦離れて気分転換に時間を費やしてみるのがおすすめです。

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