
RSIは日本語で相対力指数と呼ばれる、相場の売られ過ぎや買われ過ぎを判断するテクニカル指標です。RSIを活用することで、売買シグナルやトレンドの方向性、トレンド転換のサインなどが確認できますが、トレンド相場でだましに合いやすいという特徴があります。
この記事ではRSIの活用方法や、だましの回避方法について紹介します。テクニカル指標を活用したFXトレードを身に付けたい人は、ぜひ最後までお読みください。
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RSIとは
FXにおけるRSIとは「Relative Strength Index」の頭文字を取ったものです。アメリカのテクニカルアナリスト、J・W・ワイルダー氏によって考案された、日本語で相対力指数と呼ばれるテクニカル指標で、一定期間の相場の過熱感を表し、売られ過ぎや買われ過ぎを判断します。
RSIの範囲は1~100%の間で表示され、70%以上なら買われ過ぎ(売りシグナル)、30%以下で売られ過ぎ(買いシグナル)を示します。またRSIの一定期間とは14日間が一般的で、同指標を考案したワイルダー氏自身も14日を推奨しています。
RSIの計算式
RSIは以下の計算式を使って計算します。
RSI(%)=(A÷(A+B))×100
A:直近の期間の上昇幅の累計
B:直近の期間の下降幅の累計
【計算例】
14日間の上昇幅の累計10円、直近の期間の下降幅の累計6円の場合
(10÷(10+6))×100=62.5%
RSIは62.5%となります。
RSIの見方
RSIは売買シグナルを発見するとき、上昇トレンド、下降トレンドを見極めたいとき、トレンド転換シグナル等を確認したいときに役立ちます。RSIの主な使い方について詳しく解説します。
売買シグナル

RSIは売買シグナルを発見するときに利用できます。
RSIは0~100%の範囲で推移して、30%を割り込むと売られ過ぎのため買いシグナル、70%を超えると買われ過ぎのため売りシグナルと判断できます。
トレンド判断

50%ラインを基準に、50%ラインを下から上抜けすると上昇トレンド、上から下抜けすると下降トレンドと考えることもできます。判断の精度を高めるために、買いの場合は55%ライン、売りの場合は45%ラインにする場合もあります。
トレンド転換のサイン

RSIはダイバージェンスというトレンド転換のサインを出すことがあります。ダイバージェンスとは為替レートとRSIが逆行する値動きを見せることです。
例えば為替レートが上昇していて、RSIが下降トレンドであるような場合があります。これは以前よりも買いたい人の勢力が減少していることを表しているため、買いたい人と売りたい人の勢力が逆転する可能性が高い、つまりトレンド転換が起こる可能性を示唆しています。
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RSIの活用時にはだましに注意
RSIは、急なトレンドが生じた場合、70%あるいは30%ラインに張り付いたままになってしまう場合があります。
例えば為替相場が急な下降トレンドに入っていると、RSIは30%以下のラインに張り付いてしまうことがあります。これを買いシグナルと思って購入してしまうと、含み損となり、含み損がさらに拡大してしまう可能性が高いでしょう。
上昇トレードのケースも同様で、為替相場が急な上昇トレンドに入っていると、RSIは70%以上のラインに張り付いてしまうことがあります。売りシグナルと思って購入してしまうと、やはり含み損を増やしてしまう可能性が高いでしょう。
だましを避けるためには、別のテクニカル指標を組み合わせて分析する方法が有効です。
次の章では、RSIと相性が良いテクニカル指標を紹介します。
RSIとの組み合わせるテクニカル指標例
RSIと相性が良いテクニカル指標は、MACDとボリンジャーバンドです。各指標の特徴と、考え方について解説します。
MACD
MACDは、MACD線とシグナル線、ヒストグラムの動きなどから売買タイミングやトレンドを判断するテクニカル指標です。RSIがトレンド相場でだましに合いやすいのに対し、MACDはトレンドを早く見つける方法として有効ですが、レンジ相場でだましに合いやすいという特徴があります。
またMACDは売られ過ぎ買われ過ぎといった相場の過熱感を認識することはできないため、RSIを組み合わせることでより確度の高い判断ができる可能性があります。
関連記事:(KW「MACD」の記事)
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、移動平均線を中央に置き、その上下2本、または3本の標準偏差と呼ばれる線で構成されるチャートで、多くの場合はこのバンドの範囲内で価格は収まるだろうという統計学の考え方を採用しています。
組み合わせの一例として、例えば価格が上昇、RSIが下降というダイバージェンスが発生していて、トレンド転換が起こるかどうか、もう少し情報がほしいときは、ボリンジャーバンドを確認みましょう。ボリンジャーバンドの価格が下落しているようであれば、トレンド転換して価格が下落する可能性が高いと推測できます。
関連記事:(KW「ボリンジャーバンド」の記事)
まとめ
RSIを活用することで、売買シグナルやトレンド、トレンド転換のサインが理解できるようになります。ただし急なトレンド相場ではだましに合いやすいため、MACDやボリンジャーバンドといったテクニカル指標と組み合わせて使うと良いでしょう。
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