MACD(マックディー)とは?売買サインや注意点をわかりやすく解説

MACDは移動平均線をもとに開発されたテクニカル指標で、売買タイミングを判断するときに役立ちます。MACDは比較的確度が高いテクニカル指標と言われていますが、レンジ相場ではだましに合いやすいというデメリットもあります。この記事ではMACDの活用方法やだましの回避方法について解説しています。テクニカル指標を活用したトレード手法を身に付けたいとお考えの方はぜひ最後までお読みください。

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MACDとは

MACDとは、移動平均収束拡散手法のことです。短期と長期の移動平均線を使用して、売買タイミングを判断する方法で、テクニカル手法の中でも精度が高いとされています。読み方はマックディー。主にMACD線とシグナル線という2つのラインの向きや、交差するタイミングからトレンドの方向性を確認する手法が用いられます。

MACDの見方

MACDは売買ポイントを見つけたり、トレンドやトレンド転換を判断したりできるなど、様々な活用方法があります。以下、MACD活用方法を4つ紹介します。

MACDとシグナルが交差部分

「MACD線」と「シグナル線」というMACDを構成する2本の線の交差から、売買シグナルを判断します。
MACD線がシグナル線を下から上抜けした状態は「ゴールデンクロス」と呼ばれ、買いシグナルとなります。一方、MACD線がシグナル線を上から下抜けした状態は「デッドクロス」と呼ばれ、売りシグナルとなります。

なお買いサイン、売りサインいずれも交差する角度が深い程、シグナルとしての信頼性が高いと考えられます。

MACDとシグナルの位置と傾き

MACD線とシグナル線の位置や傾きから、相場のトレンドやトレンドの強さが判断できます。
MACD線とシグナル線の傾きが上向き、かつゼロライン(後述します)よりも上にあるときは上昇トレンドと判断します。一方、MACD線とシグナル線の傾きが下向き、かつゼロラインよりも下にあるときは下降トレンドと判断します。

ヒストグラム

ヒストグラムとはMACD線と、シグナル線の乖離を棒グラフで表したものです。
MACD線とシグナル線が交差する場所は乖離がないことからヒストグラムはゼロになり、ヒストグラムがゼロであることを表すラインのことを「ゼロライン」と言います。ゼロラインとはMACDの縦軸が「0」になっているラインのことです。

ヒストグラムはゼロラインから上に棒グラフが伸びているときは上昇トレンドであることから買いシグナル、下に伸びているときは下降トレンドであり売りシグナルを表します。

また上下ともに棒グラフの長さが長い程、トレンドが大きいことを示しています。

ダイバージェンス

ローソク足チャートでは上昇しているのに、MACDでは下落しているなど、価格とテクニカル指標が逆行することをダイバージェンスと言い、トレンドの転換を表します。一般的には、価格が上昇、MACDが下降しているときは売りシグナル、価格が下降、MACDが上昇しているときは買いシグナルと判断します。

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MACDの活用時にはだましに注意

MACDはトレンドが発生している局面では有効ですが、一定の価格帯で上下を繰り返すレンジ相場では「だまし」に合う機会も多いというデメリットがあります。

だましとは、チャート上では売りシグナル、買いシグナルを表しているものの、セオリー通りの値動きにならない現象を表します。仮にだましがあることを知らずに、FXトレードをしていると、自身のトレード手法に疑念が生じてしまい、自信を持ったトレードができなくなってしまう可能性があります。

だましが発生する理由

MACDは早期にトレンドを発見できるように設計されたテクニカル指標です。そのためシグナルの発生が早い分、だましに合いやすい傾向があります。また相場の方向感が定まっていないレンジ相場では、さらのその傾向が強くなります。

だましを回避する方法

MACDのだましを回避する方法としては、MACDの弱点をカバーできるテクニカル指標を組み合わせる方法が有効です。
MACDをカバーする代表的なテクニカル指標はRSIです。RSIはMACDでは認識できない、買われ過ぎ売られ過ぎといった相場の過熱感も確認できます。MACDとRSIがどちらも売りシグナル、あるいは買いシグナルを出しているようであれば、より確度が高いシグナルと言えるでしょう。

またボリンジャーバンドも相性の良い組み合わせです。ボリンジャーバンドはレンジ相場ではバンド幅が狭くなり、トレンドが発生するとバンド幅が上下に広がるとエクスパンションに移行します。ボリンジャーバンドがエクスパンションに移行していてMACDもトレンド相場を示しているようであれば、こちらも信頼性が高いシグナルとなるでしょう。

まとめ

MACDはFXで利用するテクニカル指標の1つで、売買タイミングを判断するときに有効です。MACDを使った分析手法としては、ゴールデンクロスやデッドクロスから売買シグナルを見つける手法、MACD線とシグナル線の位置と傾きやヒストグラムからトレンドやトレンドの強さを見つける手法、ダイバージェンスからトレンド転換を見極める手法等があります。ただしMACDはレンジ相場ではだましに合いやすいため注意が必要です。

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