ユーロ/円:短期、中期ともにユーロ強気の流れ。

(分析)

ユーロ/円日足チャート

ユーロ/円は、4/24の日足が、前週末の終値116.94から大きく上寄りのスタートとなり、短期トレンドが大きく変化しています。この時に空いた大きなマド(4/21高値117.31と4/24の安値118.92)は5/5現在も空いたままとなっており、ユーロの上昇トレンドが非常に強い状態にあることを示しています。日足は5/5現在で既に6手連続陽線引けとなっていますが、日足の形状が悪化しておらず、また、この間に123.00-10にあった中期的な上値抵抗もクリアしており、短期トレンドは新たな上昇トレンドに入った可能性を示しています。上昇角度が急過ぎる感は否めませんが、短期トレンドが強い状態にあることから、目先天井を確認するまでは、値ごろ感からの売りは控えた方が良さそうです。日足の上値抵抗は124.00-10、126.20-30、127.30-40に、下値抵抗は123.20-30、122.60-70にあります。短期トレンドは122円割れでニュートラルな状態に戻して若干下値余地が拡がり易くなりますが、119円割れで終えない限り下値余地もまだ拡がり難いでしょう。21日、120日、200日移動平均線は5/5現在119.07、120.67、118.13にあり、全てを上抜けて短・中期トレンドはユーロ強気の状態にあります。

 

ユーロ/円週足チャート

一方週足を見ると、3週連続陽線引けとなり、直近の大陽線が2016年12月に付けた124.10を起点とするレジスタンスラインを実体ベースでしっかりと上抜けており、中期トレンドがユーロ強気に変化しています。新たな上昇トレンドに入って日が浅いことから一段のユーロ上昇に繋がる可能性が高くなっており、暫くはユーロの押し目買い戦略が有効とみます。週足の上値抵抗は127.20-30、128.00-10に、下値抵抗は122.60-70、122.00-10、120.00-10にあります。31週、62週移動平均線は119.59と119.25にあり、収束していたこれらを実体ベースでしっかりと上抜けており、中期トレンドがユーロ強気の流れに入った可能性が高くなっています。

月足も、4月足がタクリ足の陽線引けとなり、この足の下ヒゲが、2014年12月に付けた149.55を起点とするトレンドラインの下値抵抗に跳ね返されています。重要ポイントを守ったことにより、4月に付けた114.86で中期的な底打ちを確認した可能性が高くなっており、5月はこの反動で上値トライの動きが強まると見られます。一方で31ヵ月移動平均線が127.22に位置していることから、これを上抜けきれない可能性にも注意が必要でしょう。月足の上値抵抗は126.20-30、127.20-30に、下値抵抗は122.00-10、118.70-00にあります。

ポイント&フィギュアの200ポイントリバースチャートは4/20に117円超えを見て上方向へリバース中です。中期的な上値抵抗ポイントであった123.00超えを見て一段の上昇の可能性が点灯中です。122.00割れで下方向へリバースしますが、120.00まではニュートラルな状態、119.50割れで下値リスクがやや高くなります。

 

(戦略)

今月の戦略は、ユーロ買いは123.20-30で押し目買い。損切りはニュートラルな状態に戻す121.90で撤退です。ユーロ売りは様子見が基本ですが、強い抵抗を試すなら127.00-10があれば売り向かい。損切りは127.60で浅めに撤退です。