FXのCCIとは?使い方や期間設定・組み合わせるインジケーターを紹介

CCIとは日本語で「商品チャネル指数」と言われ、「売られすぎ」「買われすぎ」を判断するテクニカル指標です。この記事では、CCIの概要や計算方法の他、CCIを活用したエントリーポイントの見つけ方や、トレンド判断の方法についても解説しています。FXのテクニカル指標の知識を高めたい方、活用できるテクニカル指標の選択肢を増やしたい方は参考にしてください。

CCIとは

CCIとは、コモディティ・チャネル・インデックス(Commodity Channel Index)の略で、「売られ過ぎ」や「買われすぎ」を判断するオシレーター系のテクニカル指標です。日本語では「商品チャネル指数」と呼ばれ、アメリカの投資家、ドナルド・ランバート氏によって開発されました。

CCIはその日の高値・安値・終値の平均値の移動平均から、現在価格がどれくらい乖離しているかを確認できるチャートです。また他の指標のように上限と下限がありません。

RSIとの違い

RSIとは、Relative Strength Indexの略で、相対力指数のことを言います。価格の上昇の強さを表すオシレーター系のテクニカル指標で、一定期間の値動きに対し、上昇の値動きを示す割合を算出。70%以上を超えていれば買われすぎているため「売りシグナル」、30%以下であれば売られすぎているため「買いシグナル」となります。

RSIはCCIと同じオシレーター系のテクニカル指標です。しかしRSIは終値ベースで計算し、CCIはローソク足のヒゲを組み込むことからボラティリティを反映します。またRSIは0が下限、100が上限ですが、CCIには下限、上限がないため、大きく売られすぎ、買われすぎを示す場合があります。

CCIの使い方

CCIを使って、エントリーポイントを見つけたり、トレンドを判断したりすることができます。CCIの使い方について見ていきましょう。

順張りでエントリーポイントを判断する

CCIが±100を超えた場合、順張りでのエントリーがおすすめです。また+100を超えた場合は、再度+100に戻ってきた時点、-100を下回った場合は、再度-100に戻ってきた時点が決済ポイントとなります。

逆張りでエントリーポイントを判断する

CCIが±200を超えた場合、逆張りでのエントリーがおすすめです。-200を超えた場合は、-100を上抜けした時点、+200を超えた場合は、+100を下抜けした時点が決済ポイントになります。

0ラインでトレンドを判断する

CCIの0ラインを上抜けするとゴールデンクロス、下抜けするとデッドクロスを形成する可能性が高いため、トレンド判断にも役立ちます。

CCIの計算式

先に述べましたが、CCIはその日の高値・安値・終値の平均値の移動平均から、現在価格がどれくらい乖離しているかを確認できるチャートです。

CCIは以下の計算式で計算します。
▷CCI = (TP – MA)÷(0.015 × MD)
TP=(高値+安値+終値)÷3
MA=n日間のTPの移動平均
MD=過去n本分のTP-MAの平均

CCIの期間設定

CCIは短期トレードの場合は短く、長期トレードでは長く設定します。ただしCCIを開発したランバード氏は14本のローソク足を1つの終期としたため、基本は14で設定します。

CCIを2本組み合わせたトレード手法

CCIは通常1本でエントリーポイントを判断しますが、2本のCCIを組み合わせて逆張りする「デュアルCCI」というトレード手法もあります。
例えば期間6と期間14のCCIを並べた場合、短期線である期間6は過敏に反応し、長期線である期間14は緩やかに反応します。
この2つのCCIが概ね同じような動きで推移する中、期間6だけが過敏に反応したときは押し目買い、または戻り売りのチャンスと考えられます。

仮に期間6のCCIが+・-・+と推移したときに期間14のCCIが+・+・+、あるいは、+・-・+で推移する(期間6CCIより早く+に戻る)と買いのエントリーポイント、逆は売りのエントリーポイントです。なお+とは0ラインを下回っている状態、-とは0ラインを上回っている状態を指します。

 買いのエントリーポイント売りのエントリーポイント
期間6の推移+・-・+-・+・-
期間14の推移+・+・+ +・-・+-・-・- -・+・-

CCIとの組み合わせにおすすめのインジケーター

CCI単独でも、ある程度エントリーポイントを確認することはできますが、他のインジケーターと組み合わせるとさらに精度が高まります。ここでは、CCIと組み合わせにおすすめのインジケーターと、使い方を解説します。

移動平均線

移動平均線とは、一定期間の価格(一般的には終値)の平均を結んだものです。CCIが-200を上抜けし、その後ゴールデンクロスを形成した場合、買いのエントリーポイントとなります。ゴールデンクロスとは短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に抜けることで形成する状態のことです。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、移動平均線を中心として、上下に統計学を用いて計算した標準偏差を表示するインジケーターです。CCIが-200を上抜けし、かつ、ボリンジャーバンドの2σの水準も上抜けした時点が買いのエントリーポイントと判断します。

まとめ

CCIとは、チャートの平均価格と現在価格がどれくらい乖離しているかが確認できるインジケーターで、エントリーポイントの発見や、トレンド判断ができます。また移動平均線や、ボリンジャーバンドと組み合わせることで、さらに精度を高まる可能性があるため、活用してみましょう。

こうしたテクニカル指標の活用を難しく感じる方は、トライオートFXマイメイトを使ったトレードを検討してみましょう。トライオートFXはあらかじめ設定したトレードルールに基づいて自動的に売買を繰り返すFX自動売買システム です。エントリーポイント、決済ポイントも自動売買の設定に基づいて行われます。

またマイメイトはAIを活用した自動売買システムです。エージェントというキャラクターが過去のトレードを学習し、トレードを行います。トレード開始後も学習を継続し、トレードに生かされていきます。