申告する金額がマイナスだった方は、損失の確定申告を行えば、翌年以降の利益と相殺することができます。これを損失の繰越控除といいます。
FXもCFDも繰越控除ができます。損失がある方は、活用しましょう!
※2011年12月31日までは「くりっく365」等の取引所先物取引のみ損失を3年間繰り越すことができましたが、2012年1月1日以降の決済分からは、「トライオートFX」「トライオートETF」等の店頭取引についても同様に、損失を3年間繰り越すことができるようになりました。
(2012年1月1日以降の決済分から、インヴァスト証券全サービスにおいて「損失の3年間繰越控除」ができます。)
繰越控除は、損失が出た年分の確定申告をした場合のみ、次の年から3年間の利益が出れば相殺することができますので、損失の確定申告を行う必要があります。
控除の適用を受け終わるまで、取引を行ったか否かにかかわらず、毎年確定申告をしなければ繰越控除は受けられません。
■損失の繰越控除のルール
損失した年の翌年以降3年間、損失を繰越すことができる
必ず繰越控除の適用が受け終わるまで各年分の申告書を提出する
(損失があったという記録を申告書で残さなければいけません。)
■損失繰越控除の仕組み
Aさんは、当年のFXで次の損失が確定しました。
くりっく365:(-)110万円、トライオートFX:(+)10万円=繰越控除するFXの損失:(-)100万円
損失を繰越せるのは、翌年以降3年間です。その間にFXで利益がでると相殺して税額を抑えることができます。
2012年以降の損失分を確定申告していない方は、原則、法定申告期限*から5年以内は「更生の請求手続き」を行い税務署に認められれば繰越控除の適用を受けることができます。
*確定申告していない損失繰越の法定申告期限=各年の所得税の確定申告期間(通常3月15日)です。
「所得税更生の請求手続」について詳細は国税庁ホームページをご確認ください。
※詳しくは税務署、税理士等の専門家にご確認ください。