【トライオートETF】評価損が大きくなった時、どんな行動をとればいい?

[no_toc]

こんにちは。カスタマーサービスの鎌田です。
これからINVAST NAVIにて、日頃インヴァスト証券のカスタマーセンターに寄せられる質問、ご不安にお答えしていきます。

米国市場の下落を受けて、『プレアラートが来たけれどどうしたらいいか』『評価損が大きくなっているがどうしたらいいのか』など、トライオートETF口座の資金管理についてのお問合せを多くいただいています。

プレアラートメールは、「ロスカット(強制決済)の可能性が高まっていますよ。」ということですが、すぐに何かをしなければならない!ということでもありません。ただし、ロスカットのリスクが高まっているお知らせになりますので、現在の証拠金状況を気にかけていただきたいと思います。

今回は評価損が大きくなった場合のトライオートETFのリスク管理の2つのポイントと個人で実施できる対処法をご案内いたします。

 

1.有効比率を100%超に保つ

有効比率(%)とは、有効証拠金÷必要証拠金×100(%)で算出され、現在の口座資産である有効証拠金と、現在保有しているポジションの取引を維持するための保証金である必要証拠金の割合を表しており、取引画面上部からご確認いただけます。

トライオートETFは、有効比率が100%以下になるとポジションを維持できなくなり、ロスカット(強制決済)され稼働中の全注文は稼動停止します。ロスカットを回避したい方は、常に有効比率が100%を上回っていればロスカットされないということになります。

この有効比率のパーセンテージを大きくすると、ロスカット回避効果があります。
評価益がおおきくなれば有効比率はあがり、反対に評価損が大きくなると有効比率はさがります。

2.想定のロスカットラインを把握する

あとどのくらい下がったらロスカットとなるのか?をおおまかに知っておくことも大切です。
ロスカットまでの水準は、必要証拠金・有効証拠金・口数がわかれば簡単に計算ができます。

ロスカットまでの計算方法

  • (有効証拠金―必要証拠金)÷口数=ロスカットまでの値幅

必要証拠金と有効証拠金はPC用の取引画面上部からすぐに確認できます。

計算例)
◆日経225ETF_スリーカード稼動、126口ポジションを保有している場合
有効証拠金… 1,000,000円
必要証拠金…  592,200円(2/6現在)

1,000,000円-592,200円=408,800円
408,800円÷126=3238.09・・・円

この計算ででてきた約3,238円が、ロスカットまでの値幅です。
ETFの価格が現在の23,321円(2/6現在)から-3,238円の20,083円になるとロスカットとなります。
米国銘柄の場合は、最後に円をドルに転換します。

◆ナスダック100トリプル_スリーカードを稼動、126口のポジションを保有している場合
有効証拠金… 1,000,000円
必要証拠金…  403,200円(2/6現在)

1,000,000円-403,200円=596,800円
596,800円÷126=4736.507・・・円
4,736÷109(ドル円のレート、2/6時点参考値)=43.44・・・ドル

ETFの価格が現在の143.78ドル(2/6現在)から-43.44ドルの100.34ドルになるとロスカットとなります。
※上記の計算式に配当金分配相当額及び金利を考慮していません。

3.ロスカットへの3つの対処法

  • 1.ご入金いただく(有効証拠金を増やす)
  • 2.保有ポジションを決済する(必要証拠金を減らす)
  • 3.ロスカットに身を任せ、安いところで再始動する

1.ご入金いただく(有効証拠金を増やす)

最もシンプルな対処方法がご入金です。上記でもご説明いたしましたとおり、有効証拠金を100%以上になるとロスカットになってしまいますので、余裕を持った金額をご入金いただく必要があります。
>>入金方法はこちらをご覧ください 

2.保有ポジションを決済する(必要証拠金を減らす)

保有ポジションを決済することで必要証拠金を減らし有効比率を上げます。例えば自動売買セレクトで複数銘柄を稼動している場合は一部の銘柄を決済する、または稼動している自動売買注文の一部を決済して停止するなどで対応が可能です。
>>自動売買の手動決済方法はこちらをご確認ください

3.ロスカットに身を任せ、安いところで再始動する。

今持っているポジションは損切りし、再度安値で買いなおしたうえで値上がりを待つという方法です。
ただし、ロスカット水準や損失額などをしっかりとご自身で把握したうえでこの判断を行ってください。
>>アラート・ロスカットルールはこちらからご確認いただけます

最後に

ETF自動売買セレクトは、過去シミュレーションから確認いただけるように、下落局面には含み損を抱えながらも値上がりを待ち、コツコツ利益を積み上げていくモデルになっています。
ロスカットによる不本意な決済を避けて運用いただくために、有効比率のご確認とロスカットまでの考え方を把握いただき、リスク管理にお役立てください。