米国大型バリュー株VS小型株、投資するならどっち?

米国の過去10年でのパフォーマンスは日本の28.5倍

米国は過去20年で最も成長した国であり、世界でもっとも大きなマーケットが存在しています。そのパフォーマンスは10年で実に日本の28.5倍!    

過去20年で見ても米国ほどコンスタントに上昇を続ける市場は他にありません。資産運用を考える場合には必ず押さえておきたい市場と言えるでしょう。  

いざ米国に投資する、と一言に言っても切り口がたくさんあって迷ってしまいますよね。 日本にいると情報が限られるので、日本の株式投資のように個別銘柄を選んで買う、というのは少々ハードルが高いかもしれませんが、だったら何を選べばいいんだろう・・・?と迷った時にETFは選択の幅をぐっと広げてくれます。  

例えば、一番王道のS&P500に連動するETFに投資すればアメリカの代表的な500銘柄への分散投資ができますし、こちらでご紹介したように、その中でも更にセクターを絞って投資をすることで更なるリターンが目指すことも可能です。  

今回は、そんな米国株式にまた違った視点から投資ができる銘柄をご紹介します。  

iシェアーズ ラッセル1000バリューETF【大型バリュー株】

この大型バリュー株は、米国に上場している株の中から大型で割安と判断される1000銘柄を集めた銘柄です。投資をするなら値上がりを期待できる割安な銘柄を買いたい!と思っても米国の銘柄だと一体どの銘柄が割安なのかを調べるだけでも一苦労・・・この銘柄は、さまざまな指標から割安と判断される銘柄を集めてくれているため、1銘柄に投資したときのように当たりはずれを心配する必要もありません。    

iシェアーズ ラッセル 2000 ETF【小型株】

それに対しこちらの小型株は、将来成功するかもしれない小型の銘柄ばかりを集めた銘柄です。今は世界に名をとどろかせているアップルやマイクロソフトといった銘柄も、創業した最初の頃は小型株に分類される時期を経て大企業に成長しています。小型株への分散投資は、その中からいくつかの成長企業が誕生すれば全体を牽引することができるため、市場全体に投資するよりも良い成績が期待できるといわれています。    

では、昨年1年のこれら2つの銘柄の成績はどうだったのでしょうか?

下記のチャートは、大型株、小型株、そして市場全体の平均値を表すS&P500指数の値動きを比較したものです。

 

昨年1年で見た場合、確かにどちらの指数もS&P500よりも良い成績を出しており、特に小型株は10%も市場平均をアウトパフォームしています。この投資のいいところは時期や景気サイクルを気にしなくていいところ。もちろん、いつも市場平均よりも好調とは限りませんが、ひとつの投資アイデアとしてぜひ参考にしてみて下さい。