昨晩の海外

 金曜日の海外市場は、トランプ大統領が「中国との貿易交渉で良いことが起きている」とツイッターに投稿したことなどから、米中閣僚級通商協議への期待感から、株価がお幅に反発、リスク回避の巻き戻しが優勢となった。

 トランプ大統領は、劉鶴中国副首相との会談後、「中国と知財や金融サービス、農産品購入を含めた第1段階の合意に達した」と述べ、ニューシン財務長官は「中国人民銀行との協議は順調に進んでおり、為替の透明性で合意があった。来週の関税引き上げは見送り」と述べた。NYダウは一時517ドル高まで上昇後、今日の合意に、ファーウェイに対する制裁解除は含まれていないことから、利食いに押されて引けた。

 ドル円は、108.63まで上昇、ユーロドルも1.1063まで値を上げ、ポンドドルは、EUのバルニエ離脱首席交渉官と英国のバークレー離脱担当相の会談で、「建設的だった」とのEUの見解が伝わったこと、バルニエEU離脱交渉官が、「法的文書の草案作成作業に入るための十分な進展があった」とEU27カ国の代表に説明したと報じられたことで、一時1.2708まで買い戻された。

 一方クロス円では、ユーロ円は120.00、ポンド円は137.91、オージー円は73.97、NZD円は69.00、カナダ円は83.43まで買い戻された。