昨晩の海外市場は、今週のECB理事会、来週の日銀金融政策決定会合やFOMCを控えて、様子見ムードが優勢となった。「ムニューシン財務長官とライトハイザーUSTR代表が来週にも訪中する可能性」との一部報道を、トランプ大統領が「FRBの利上げと引き締めは行き過ぎで早すぎた」、「債務上限引き上げについて議会との協議は上手くいっている」と発言したが、市場の反応は鈍かった。
ドル円は、黒田総裁がワシントンで、「しっかりと強力な金融緩和を続けていく」と発言したが影響は薄く、108.00から107.77での小動きに終始、ユーロドルは、1.1225から1.1206での狭いレンジでの推移に留まり、ポンドドルは、英・イラン関係への懸念に加えて、「アラン・ダンカン英外務次官が辞任」との一部報道を受けて、1.2456まで一時売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が121.17から120.89、ポンド円が134.42まで売りに押され、オージー円が76.17から75.88、NZD円が73.25から72.95で推移、カナダ円は、カナダ5月卸売売上高が、プラス予想に反してマイナスとなったことで82.20まで売りに押された。