今日の裏読み、表読み

昨晩も揉み合い的な展開。来週のFOMCを前に、大きな方向感とならない可能性が残ることは、留意して対応したい。
金融政策としては、カナダ銀行が政策金利を公表する。0.25%の利上げが想定されており、これは織り込みの範囲となるが、声明などで今後引き締めペースを緩めるようなハト派的な見解が見えた場合、カナダドルの上値を押さえそうだ。
 経済指標としては、豪第4四半期消費者物価指数、日本の11月景気先行指数・改定値と12月スーパー販売額、独1月ifo企業景況感指数、米MBA住宅ローン申請指数などが発表される。
 注目としては、 豪第4四半期消費者物価指数や独1月ifo企業景況感指数の結果の強弱で、一定の動きを示す可能性はあるが、大きな流れにはつながらない見通し。
 その他、本日も米5年物国債の入札が実施されるが、この結果を受けた米長期金利やテスラなどの決算発表を受けたNY株価3指数の動向も焦点となる。

戦略としては、ドル円は、早期は5-10日要因もあって、下値は129.72-86が維持されると堅調で、買いから入っても、上値は131.12の昨晩の高値を前に、上げ渋りでは利食いや売り狙いとなる。また超えて131.58-68をバックに売り直し。一方買いの好機は129円方向への調整の局面で、下落があれば買いを狙う形。この場合のストップは129円割れなどで対応したい。
ユーロドルは、1.0927まで上値を拡大も、更なる展開となっていない。戻りはこれをバックに売り狙いから、ターゲットは1.0835が維持されると利食い優先となる。また買いもこれをストップに下げ止まりがみえれば検討するが、割れるケースも想定して対応。その場合は、1.0761割れをストップに買いを検討する形となる。
またポンドドルは、堅調な動きも日足ベースからは、1.2436-48がダブル・トップとして意識されることで、反発があっても、これをバックに売場探し。ただ、ターゲットは、1.2263が維持されると利食い優先としたい。
一方クロス円は、高値圏で保合となっているが、上値追いは厳しい。引き続き金曜日の高値が上値を抑えるか見ながら売り対応も、下げが甘ければ利食いを優先しながら対応となる。また買いは、落ち始めたら大きくなるリスクが残っていることは留意しておきたい。特に昨日の安値を割れるようなケースからは、19日の安値を睨んで深押しを待っての買い狙いが良さそうだ。