今日の裏読み、表読み

今週は米国のGDPやPCEなどが注目されるが、既に再来週のFOMCを睨んで、この思惑に揺れる相場展開となりそうだ。
 本日の経済指標としては、12月19-20日開催分の日銀・金融政策決定会合の議事録、加12月新築住宅価格指数、ユーロ圏1月消費者信頼感・速報値、米12月景気先行指標総合指数などが発表される。
 日銀の議事録は、この時YCCの変動幅の拡大が発表されたことで、注目を集めるが、ただ、あくまで国債のイールドカーブの調整というテクニカルな要因であり、金融引き締めではないとの見解が示される可能性が高いが、既にこういった面は織り込みの範囲に留まりそう。また、ユーロ圏1月消費者信頼感は、直近の天然ガス価格の下落を受けて強い結果、米12月景気先行指標総合指数は弱い結果が想定され、こういった面がドルの上値を抑えるか注目したい。
 要人発言としては、FOMCを前にブラックアウト期間に突入しており、FRB要人発言はないが、ECB要人に関しては、タカ派的な発言が続くか注目したい。
 その他岸田首相の施政方針演説では、増税などがイメージが悪く、株式市場にはマイナス要因となるか注意。また日銀が、期間5年の共通担保資金供給オペを実施する。既に公示されており影響は不透明だが、ゼロ金利で融資が受けられることで、好調な入札が見えた場合、一定の円売りが出るのか注目したい。

戦略としては、ドル円は、不透明な上昇も引き続き上値は重く、総じて127円は堅いとしても、131-2円が上値を抑えるとこういったレンジが当面続くか注目したい。
まずは、130.61の先週末の高値をストップに、仲値に向けての戻りは売り狙いから、ターゲットは、129円前後の維持では利食い、割れても128.23-72ゾーンなどは利食い優先から、慎重に買い場探し。ストップは、は127.56-76の戻り安値圏割れとなる。 
ユーロドルは、不透明な上下運動が続いており、1.0762と1.0887を睨んで逆張りとなる。また直近はレンジをブレイクしても、更に動きが広がらないことは留意となるが、そうなると1.07割れや1.09越えをストップに対応することも検討したい。
またポンドドルは、1.2436で上値を抑えるも、下値を1.2313で支えて、堅調が続いる。押し目があれば、1.2335や1.2313をストップに買い場探しから、上値は1.2417-36が押さえると利食い、1.2446を越えると一定の上昇期待となるが、その場合も1.25などは売り場探しとなりそうだ。 
一方クロス円は、一定の戻りを示現しており、金曜日の高値をストップに売り狙いから、下げが甘ければ利食いを優先しながら、一方買いは19日の安値を睨んで深押しからしっかりと買い場探しとなるが、総じてこのレンジ内で大きめの動きがあれば、逆張りで臨みたい。