昨晩の海外

金曜日の海外市場は、黒田東彦日銀総裁が、ダボス会議で「2%の物価目標を安定的、持続的に達成するため現在の極めて緩和的な金融政策を継続する」と改めて表明したことなどから、円が全面安となった。また米12月中古住宅販売件数が、予想より改善を見せたことで、米10年物国債利回りが、3.391%まで反発、円の上値を抑え、NY株価3指数は、米長期金利の上昇にも堅調に反発、リスクオフの巻き戻しも優勢となった。尚ウォラーFRB理事は「次回のFOMCでは、0.25%の利上げを支持する」と発言したことが、若干ドル売りを誘ったが、影響は限られた。
 ドル円は一時130.61まで上昇も、その後は129.48まで売りに押された。ユーロドルは、ラガルドECB総裁が、現状のインフレ抑制路線の継続姿勢を示したことで、1.0859まで反発後1.0802を下値に上下、ポンドドルは、弱い英12月小売売上高を受けて1.2337まで下落後、1.2396まで一時反発した。
 一方クロス円では、ユーロ円が141.20、ポンド円は161.29、オージー円は90.44、NZD円は83.75、カナダ円は96.96まで一時買い戻された。