今日の裏読み、表読み

昨晩は日銀や米経済指標で荒れた動きとなったが、本日も混乱した相場が続く可能性に注意しておきたい。
金融政策としては、ノルゲバンクとトルコ中銀が政策金利を公表 、欧州中央銀行は、12月15日開催分の理事会議事録を公表する。
ノルゲバンクと共にとトルコ中銀は、政策金利の据え置きが想定されており、その面では影響は少ない。一方ECBに関しては、現状次回で0.50%の利上げをしても、その後は0.25%に利上げ幅を縮小するとの見方が優勢となっている。こういった面が議事録やラガルドECB総裁の発言で、再確認されるとユーロの上値を押さえそうだ。
経済指標としては、日本の12月通関ベース貿易統計、英12月英RICS住宅価格指数、豪12月雇用統計、スイス12月生産者輸入価格、ユーロ圏11月経常収支、加11月卸売売上高、米国では、12月住宅着工件数・建設許可件数、1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数と週間新規失業保険申請件数、NZ12月製造業PMIなどが公表される。
注目としては、日本の貿易統計は、弱い結果が続くと円の上値を抑え、豪雇用統計は強弱次第も、総じて両統計とも影響は限られそう。また米国の指標は、昨日同様弱い結果が続くと、ドルの上値を抑える可能性に注目したい。
要人発言も多いが、今後の金融政策に対する見解に市場が一定の影響を受けるか注意しておきたい。その他引き続き米株価や長期金利の動向を睨んだ対応となる。 

戦略としては、ドル円は、昨日は往来相場となったが、昨日のレンジとなる131.58から127.57を睨んだ形から、このレンジに留まれればまだ良いが、ブレイクがあった場合、大きな動きとなることは留意しておきたい。
一応突っ込み売りは出来ないが、どこまで戻れるかは不透明も、131.58をストップにおいて、慎重に売り場探し。ただ、現状は128円前後が維持されると利食い優先となる。また、もし、127.57や127.23の直近安値を割れる動きが見えた場合、126円ミドル、126円と買い下がりだが、ストップはタイト気味とするか、理想は125円割れとして、慎重に買い下がる形を想定したい。
ユーロドルは、指摘した下値を割れるも、これを維持して反発が1.0887まで上値拡大となったが、これも更なる動きとなっていない。総じてレンジ相場は変わらないようで、今日は1.0762と1.0887を睨んで逆張りとなる。また直近はレンジをブレイクしても、更に動きが広がらないことは留意となるが、そうなると1.07割れや1.09越えをストップに対応することも検討したい。
またポンドドルは、1.2436まで上値を拡大。引き続き上値追いは厳しく、下値は1.2328が維持出来るか焦点となるも、割れる動きも想定して、引き続き1.2150-69の戻り安値をバックに、押し目は買い場探し。ただ、現状高値を越えないなら、利食いや売りは、1.2446-46をストップ圏に検討する形となる。
一方クロス円も、ドル円につれて荒れた動きとなったが、昨日の高値と13日の安値を睨んで、大きめの動きが見えた場合に限り、逆張り場を探して、軽く利食いながら対応するのが無難となりそうだ。