今日の裏読み、表読み

昨晩は、株価の巻き戻しもあって、リスクオフの動きに巻き戻しが優勢となったが、あくまでイベントを控えた買い戻しの動きに留まることは、留意しておきたい。
経済指標としては、中国の11月消費者・生産者物価指数、加第3四半期設備稼働率、米国では、11月卸売物価指数と12月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などが発表される。
注目はやはり米11月卸売物価指数で、前年同月比で前回8.0%が予想の7.2%からブレてくるかが大きな焦点。当然弱めの結果なら、来週の米11月消費者物価指数の弱含みの期待感となるが、一方で強かった場合、特に米長期金利が事前に大きく低下していることもあって、想定以上にショックが走りそうなどので注意しておきたい。
その他は、週末のポジション調整、米株価や長期金利の動きにも引き続き注意を払って対応したい。

戦略としては、米卸売物価指数の結果次第なので、方向性を限定して取引するのは難しいい。また、結果を受けた方向性が出た場合、逆張りで臨むのは避けておいた方が良いかもしれない。戦略に関しては、あくまでテクニカル的な見地から示しておきたい。
ドル円は、136円から138円の動きであり、次のこのブレイクが焦点となるが、一応現状は、このレンジでの逆張りを想定したい。下値は135.96をストップに、押し目を買いながら、上値は137.73-86をストップ圏に、反発があれば売りを考えて、下げが甘ければ買い戻しながらの対応。ただ、特に注意は136円クリアに割れるケースで、その場合、押しが深くなるリスクも考慮しておきたい。 
ユーロドルも、1.0595が押さえて、調整が1.0443を支える形。こちらも次のブレイクが焦点となるが、一応この中心値となる1.0519を基準に、まずは1.0486と1.0569のレンジ内での逆張り。この場合1.0595や1.0443をストップとして、ブレイクから順張り的な戦略となるが、特にこの中心値が上値を押さえある状況、または、下値を支える状況から、次の方向感を探るのも一考となる。 
ポンドドルは、1.2345から1.2106の動きで、下値は1.2180-00の維持では買っても、ストップは1.2155割れ。更に買い下がっても、1.2106割れをストップに対応。上値は1.23への上昇での売り狙いで、このストップは、1.2345で対応したい。
一方クロス円は、昨晩は株価の反発もあって、リスクオフの動きに巻き戻しが出ているが、これも株価次第で、追いかけるのは厳しい。総じて揉み合いの展開は変わらず、大きめの動きが出た場合に限って、直近安値や高値を睨んで逆張りで攻める戦略を続けたい。