今日の裏読み、表読み

昨日は、ドルに巻き戻しが出たが、米雇用統計後のドル売りに不透明感があり、その面では巻き戻しの展開。ただ今週は、米11月卸売物価指数の発表が控えており、引き続きドルに巻き戻しが出易いことはリスクは考慮しておきたい。
金融政策としては、豪準備銀行が政策金利を公表する。現行の2.85%から3.10%への利上げが想定されている。予想通りなら影響は少なく、今後の利上げ姿勢に対する姿勢が焦点となるが、ハト派的姿勢が示された場合は、豪ドル売りが強まるリスクは考慮しておきたい。
経済指標としては、日本の10月全世帯家計・消費支出・毎月勤労統計調査、英11月BRC小売売上高調査、豪第3四半期経常収支、独10月製造業新規受注、英11月建設業PMI、南ア第3四半期GDP、加10月貿易収支、米10月貿易収支などが発表される。
注目度の高い指標はなく、直近は米貿易収支に対する反応も薄く、総じて影響は限られそうだ。
その他米ジョージア州の上院決選投票も、既に米上院での民主党の優位は確定しており、影響はなく、引き続き株価や米長期金利を睨んだ展開となりそうだ。

戦略としては、ドル円は、一定の反発を示現しており、追いかけて買うのもそろそろ厳しいかもしれない。特に137円ミドルを割れて、一時円高が拡大したこともあり、この位置では、やれやれの売りが出易い見通しで、137円台は慎重に売り場を探してみたい。ストップは137.87越えや138円越えでの対応。ただ、下値は既に136円が維持されると強く、買い戻し優先で、買いもこういった位置から135円ミドルまで買い下がって、ストップは135円割れ。または134円割れで買い下がりとなる。
ユーロドルは、上値は1.06を前に上げ渋っている。更に突っ込み売りは避けたいが、早期は戻り売場を探す形。ストップは1.0595や1.0616越え。ターゲットは、現状の安値維持では買い戻しも、割れると1.04ミドルでは利食いならこの位置からは1.04まで片手も、ストップは1.0393割れなどで対応したい。
ポンドドルは、早期は1.2345をストップに売場探しからターゲットは、現状の安値維持では利食い、1.2134を割れる動きが見えても、1.21前後では利食いから買い場探しで、この場合のストップは1.2070割れなどで対応したい。
一方クロス円は、まちまちの動きで、それぞれ昨日の動きの逆張り狙いから入ってみたい。ただ、直近安値や高値を越えるなら止めるスタンスは維持したい。