昨晩の海外

昨晩の海外市場は、欧州時間に売られたドルが、NY時間には、ドルに買い戻しが強まっている。ウィリアムズNYニューヨーク連銀総裁が「中銀はインフレ抑制のため一段の行動を取る必要」、ブラード・セントルイス連銀総裁が「2024年に入っても利上げを継続する必要も」とタカ派発言を続けたことで米長期金利が上昇しドルを支え、週末から高まっている中国のゼロコロナ政策に対する抗議活動やデモを懸念して、NY株価3指数が大幅の下落を強めたことでリスク回避の動きも強まった。尚米11月ダラス連銀製造業業況指数は、7か月連続で弱い結果となったが影響は限られた。
 ドル円は、米10年物国債利回りが3.620%まで低下したことで137.50まで売り込まれた後は、10年物国債利回りが3.718%まで反発したことで139.01まで買い戻され、ユーロドルは、ラガルドECB総裁が「インフレのピークはまだ先」と発言したこともあって1.0497まで上昇後、1.0389まで値を下げ、ポンドドルも1.2119を高値に1.1941まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は、145.01まで反発後、株価の下落を嫌気して143.49、ポンド円も167.45から165.85まで下落、オージー円が92.96から92.28、NZD円は86.21から85.51まで値を下げたが、カナダ円は102.33から103.40まで一時反発した。