昨晩の海外

昨晩の海外市場は、注目のECB理事会議事録で、「きわめて多くの委員が0.75%の利上げを支持」と示されるも、「金融政策の正常化と引き締めを続けるべきであるが、一方で、長引く深い不況があれば、一旦停止することもある」と述べられたこと、また米国が感謝祭の休場で、取引参加者が減少しており、影響は限られた。尚シュナーベルECB専務理事は、「インフレがユーロ圏経済への脅威であり続ける中で利上げペースを減速させるのは時期尚早の可能性もある」との考えを示している。
 ドル円は、反発を139.22に限定し138.06まで下落、ユーロドルは、独11月ifo企業景況感指数が、予想を上回ったが、1.0448を高値に1.0382まで一時利食いに押され、ポンドドルは、ピル英MPC委員が、「英国のリスクプレミアムは依然として存在し、為替レートに反映されている」とポンド安を容認する発言を行ったが、対ユーロでの買いに支えられ1.2060から1.2154まで値を上げた。尚ユーロポンドは0.8572まで下落した。
 一方クロス円では、ユーロ円が145.02から143.66まで売りに押され、ポンド円は168.12から167.16で上下の動きに留まり、オージー円が93.12、NZD円は、カナダ円は103.42まで一時下落した。