今日の裏読み、表読み

昨晩は、米感謝祭を控えて、ドル売りが優勢となった。長期金利の低下やFOMC議事録はあるとしても、ポジション調整的な意味見合いもあるのかもしれない。
 本日は感謝祭当日であり、明日も休暇ムードが続くことでNY時間は参加者の減少から動意が限定されるとしても、アジアやロンドンでは、その分荒れた動きとなる可能性が残っていることは留意しておきたい。
 本日の金融政策としては、韓国中銀、南アフリカ準備銀行が政策金利を公表、欧州中央銀行理事会の議事録も公表される。
 総じて利上げ継続の中、トルコ中銀は、1.50%の利上げが想定されている。この状況で更に利下げするとは驚きというか、愚行としか言えないが、直近のトルコリラは、それほど大きく売り込まれていない。買う材料もないが、買ってないだけに、売られることもないのか?不透明感が続くが、もしトルコ中銀が適正な判断をするなら、好感する動きもありそう。追いかけて売っても、メリットは低そうだ。また、欧州中央銀行理事会の議事録では、利上げの継続が示唆されると、一部に次回の利上げ幅が0.75%となるのか、それとも縮小されるのか大きな焦点となっている。慎重姿勢が見えた場合の一時的なユーロ売りには注意しておきたい。
 経済指標としては、日本の9月景気先行指数・改定値と10月スーパー販売額、仏11月企業景況感指数、独11月ifo企業景況感指数、英11月CBI受注動向調査、NZ第3四半期小売売上高などが発表される。
 注目は独11月ifo企業景況感指数は、直近立ち直り気味のユーロ指標を再確認できるか注目、NZ中銀が更なる利上げを示唆する中、NZ第3四半期小売売上高の強い結果が、
NZドル相場を支えることが出来るか注目となる。

戦略としては、ドル円は、既に142円ミドルが重くなって、日足の雲の下限を維持できず失速となっている。上値は重いとして、更に追いかけて売るのは避けておきたい。早期は138.73-87をストップに押し目買いから入っても、上値は既に139.63が押さえると弱く、超えても140円前後が押さえると利食い優先。またこの位置の売りは、140.37をストップとするか、141円まで慎重に売り上がって、ストップは141.13越えで対応したい。
ユーロドルは、大きく反発も、上値を追うのは難しい。ここからは1.0439や1.0482をストップに売場探しから、1.03ミドル方向への調整では、利食い優先で、買いも、こういった位置から1.03まで買い下がって、ストップは1.03のクリアな下方ブレイク。また割れても1.02ミドルは堅くなりそうだ。
ポンドドルも慎重に売り場探しで、できればストップは1.2144越え。ターゲットは、1.20前半の動向次第。割れても1.19ミドル方向への調整で利食い、買いは1.19まで買い下がって、ストップは1.1872割れで対応したい。 
一方クロス円は、久々に利食いが強まっているが、更に追いかけて売るよりは、早期は買い場を探して、反発ではしっかりと利食いで、直近高値を睨んで、売り場を探したい。