今日の裏読み、表読み

今週は、週末の米感謝祭を控えて、通常なら相場の動きが静かになる週だが、FOMC議事録やECB理事会議事録の発表が予定されており、金融政策の方向性の違いが、相場の一定の影響を与えるなら、荒れた動きとなる可能性に留意しておきたい。
本日金融政策としては、中国人民銀行の貸出基礎金利が公表される。変更は想定されておらず、影響は少ない見通し。また、経済指標としては、独10月生産者物価指数、米10月シカゴ地区連銀全米活動指数、NZ10月貿易収支などが発表されるが、注目度は高くなく、総じて相場の反応は限定されそうだ。
また米国では、2年物と5年物国債の入札が実施される。 直近低下傾向が見える米長期金利だが、入札の不調などが目立つなら、またぞろドルにビッドを与えそうだ。
その他特別のことはないが、年末に向けたレパトリの動き、直近為替市場のリスクオン・オフの動きに連動性が高い株価の動向にも注意を払っておきたい。

戦略としては、ドル円は、日足の雲の下限維持が微妙な感じ。しっかりと維持できないと買えない形。139.74-85の戻り安値を睨んで維持では買っても、割れるなら止めて、再度直近安値の137.68をストップに買い場探し。一方で戻りも140.74-80が重く、これを越えるまでは更なる上値期待も厳しい。上げ渋りでは、これをストップに売りも、超えるなら止めて、142.48をストップに売り直しとなる。 
ユーロドルは、1.0482で上値を押さえられて、調整的で1.0305を割れて来ると調整が深まりそう。1.0438―82をストップに慎重に売り場を探して、1.0305が維持されると利食い、割れて直近レンジの下限となる1.0271-80の動向次第。維持では買い戻しも、割れるなら1.0200-50ゾーンなどの買い場探し。
ポンドドルも1.2030で上昇が抑えられて調整気味で、慎重に1.1951-69をストップに売場探しから、ターゲットは1.18前後の動向次第。維持では買い戻しも、買いも1.1762-66をストップに検討したいが、もし、割れて来ると調整が1.17まで拡大するので注意となる。
一方クロス円はまちまちの動きだが、ユーロ円やポンド円は戻り売り、オセアニアは、直近安値高値を睨んで、動きがあれば逆張りで臨みたい。ただ、不透明感が強く、利食えればしっかりと利食いながら対応したい。