今日の裏読み、表読み

昨晩は、米長期金利の反発もあって、ドルに買い戻しが強まった。要人発言で動く展開とは、それだけ手掛かり難ともいえることで、追いかけて行くのは危険な相場であることは、留意しておきたい。
本日の経済指標としては、日本の10月全国消費者物価指数、英11月GFK消費者信頼感調査と10月小売売上高、加の9月対内証券投資額、10月鉱工業製品・原料価格指数と生産者物価指数、米国では、10月中古住宅販売件数と景気先行指標総合指数などが発表される。
あまり注目度の高い指標はないが、日本の10月全国消費者物価指数の強い結果が、日銀の政策変更へ期待感となるなら、一時的な円買いが出易い。また、米国では中古住宅販売件数と景気先行指標総合指数などの強弱が注目だが、直近こういった米経済指標に対する関心度が低下しており、影響は限られそうだ。
要人発言としては、ラガルドECB総裁などの発言があるが、想定範囲に留まれば影響は少なく、APECなども相場には関係はなさそうだ。その他週末のポジション調整の動き、引き続き株価や米長期金利の動向を睨んでの対応となる。

戦略としては、ドル円は、どうにか日足の雲の下限を維持した感じとなっているが、戻りも140.74-80が重く、これを越えるまでは更なる上値期待も厳しい。またこの雲は本日、現状レベルとなる140.30まで切り上がることで、これを維持して上昇するのも難しいと見られる。直近の戻り安値圏となる138.73-88、戻り高値圏の140.74-80を睨んで、逆張り的な戦略となるが、一応このレンジの中心となる139.74-85レベルが維持されると強いが、割れるならこれを挟んだ展開と見て対応したい。またあくまで押し目買い狙いだが、逆に140.80を越えてから順張りも得策となりそうだ。
一時割れるも下ヒゲとなって反発的だが、ただ、既に140円台が重くなっており、この状況が継続すると軟調な展開となり易い。下値は、一応再度138.68の雲の下限が支えると押し目は買いも割れるなら止めて置くのが無難となりそう。上値は140.29-80が押さえられると利食いやこれをストップに売り狙いとなる。
ユーロドルは、1.0482で上値を押さえられて、調整が1.03を維持する形。本日は1.03から1.04のレンジ的な展開となるか注目して、ストップは直近レンジの下限となる1.0271-80、売りは1.0438-82をストップに検討したい。
ポンドドルは、1.2030で上昇が抑えられて調整も、1.1762-66レベルが強く支えており、突っ込み売り避けておきたいが、戻りは1.19台が重くなりそう。今後の反発では1.1959や1.2030をストップに、売り場を探しても、下値は1.18がいされると利食いや買い。この買いのストップは1.1762-66割れえ対応。また割れて場合は、1.17が維持されるか焦点となる。
一方クロス円はまちまちの動きだが、ドル円の反発もあって、総じて底堅い展開。株価動向は注意だが、押し目は買い場を探しても、しっかりと反発では利食い、大きめの戻りでは、直近の戻り高値を睨んで売って、下げが甘ければ買い戻しながら対応したい。