昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米10月卸売物価指数が予想を下回ったことで、一時ドル売りを強めるも、NY午後になって「ロシアからのミサイルが、NATO加盟国であるポーランドに落ち、少なくとも2人が死亡し、ポーランドが安全保障会議を招集する」との報道が飛び込むと地政学リスクの高まりが意識されて、ドルの買い戻しにつながった。一時反発していたNY株価3指数は、この報道を受けてマイナス圏に転落、米10年物国債利回りは3.762%まで低下後、3.844%まで反発したが、その後3.758%まで低下幅を広げた。 ただ、NATO加入国であるポーランドが攻撃を受けたと判断された場合、NATO軍が参戦する可能性が指摘されているが、その場合ウクライナ戦争の早期解決期待につながるとの見方も残っていることは、留意しておきたい。
 ドル円は、137.68まで下落後139.69まで反発、ユーロドルは1.0479まで反発後1.0280まで売りに押され、ポンドドルも1.2030まで反発後1.1790まで売りに押された。
 一方クロス円はまちまちの展開。ユーロ円が143.35まで下落、ポンド円が166.21まで反発後164.43まで売りに押され、オージー円は93.48から94.53まで反発、NZD円も85.30を安値に86.11まで買い戻され、カナダ円は104.08まで下落後、105.02まで一時反発した。