先週は米CPIやFTXのチャプーター11の申請、NY株価の大幅反発と荒れた展開となったが、今週も荒れた展開となるか注意して対応したい。
ただ、今週は米国の卸売物価や小売売上高が発表されるが、インフレの上げ渋りも、今週の卸売物価が上げ渋りを示した場合、巻き戻しの展開もあるので注目しておきたい。
本日の経済指標としては、スイス10月生産者輸入価格、 ユーロ圏9月鉱工業生産ぐらいしかなく影響は少ない。
要人発言も多いが、黒田日銀総裁の発言もそろそろ織り込みだが、それでも金融緩和策の継続をまたぞろ示唆した場合、一定の円売りのタイミングとなり易いことは留意しておきたい。また米中首脳会談は、具体的な話が出てくるかは不透明だが、もし軋轢が高まったとの印象を与えた場合、リスクオフの動きにつながり易いことは留意しておきたい。一方FRBやECB要人に関しては、直近の米CPIの結果を受けて、どういった発言が出るか注目されるが、恐らくインフレに対しては、慎重な発言が続く見通しで、特にブレ―ナードFRB副議長などが単月の結果で、政策の変更は時期尚早などの発言が出ると、ドルに買い戻しも出易いだろう。
その他米長期金利、株価に連動したリスクオン・オフの動きは引き続き考慮して対応したい。
戦略としては、ドル円は、日足の雲の下限に迫る動き。ここは慎重に買い場探しからスタートとするも、上値は既に142.50を越えるまでは、あく抜けは見えず、140円台からは、慎重に利食い場や売り場を探したい。
ユーロドルも上値は追わず、あくまで押し目買い場を待つ形。早期は売りも狙いながら、押し目は1.0096をストップに、1.03から1.02と買い下がり場を探したい。
ポンドドルも早期は、1.1855をストップに売場探しから、しっかりと1.17などが維持されると利食い、買いは1.16割れをストップに買い場探しとなる。
一方クロス円は、ドル円同様押し目は買いながらも反発ではしっかりと利食いながら対応したい。