今日の裏読み、表読み

昨晩はFOMC後のドル買いが継続した。FOMCの見方としては、声明はハト派、パウエルFRB議長の会見はタカ派と市場は見ているようだが、引き続きまだ10月、11月の消費者物価指数を見るまでは、更なる方向感は出ないのかもしれない。
本日の経済指標としては、豪準備銀行・四半期金融政策報告公表、独9月製造業新規受注、ユーロ圏10月サービス業PMI・改定値、英10月建設業PMI、ユーロ圏9月卸売物価指数、加10月雇用統計とIvey購買部協会指数、米国では10月の雇用統計が発表される。
注目は、なんと言っても米10月雇用統計となるが、予想比の強弱でドルが一定の反応を示す可能性があるが、ただ、FOMC後であることもあって、サプライズ的な結果が見えなかった場合は、相場の反応はそう大きくならない可能性に留意しておきた。
また本日の要人発言の機会が多いだが、英欧では悲観的な発言が相場の上値を抑える可能性や米国では、今後の利上げペースに、ハト派的な見解が見えるか注目したい。
その他米長期金利や株価の動向、週末のポジション調整の動きにも留意しておきたい。

戦略としては、ドル円は、雇用統計次第だが、直近では一定の売りも出ており、ただ単に円売りだけで良いかは不透明。あくまで深押しや吹き値を見ながら逆張りで臨む形を想定したい。上値は148.85や149.71の戻り高値を睨んで、売り場探し。押し目は、145.68や145.11睨んで買い場を探しながら、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。
ユーロドルは、軟調から日足のサポートを割れており注意が必要だが、トレンドからは、押し目買いの有効性は続くと見られ、0.9632をストップに、0.97前後への調整は買いを狙いたい。ただもおどりは0.9840や0.9976を越えないなら利食い、売り狙いもこれをストップに検討したい。 
ポンドドルは、売りが強まっているが、日足の雲からは一旦1.11前後が維持されると更に突っ込み売りは出来ず、1.0924をストップに買い場探し。ただ、上値は既に1.14が重くなりそうで、反発があっても利食いや売り狙いとなる。このストップは1.1422越えで対応したい。
一方クロス円は、株価次第もまだ調整のリスクは残りそう。吹き値があれば売り狙いから、買いは深押待ちが安全となりそうだ。