今日の裏読み、表読み

昨晩もドルに売り戻しが優勢となったが、本日は月末・四半期末で、引き続きフローの動きが焦点となるが、前2日の動向を見る限り、今日もフロー的には、ドル売りが優勢となるか注目したい。
 経済指標としては、NZ8月住宅建設許可件数、日本の8月失業率・有効求人倍率、8月小売業・百貨店・スーパー販売額、8月鉱工業生産・速報値、9月消費者態度指数と8月新設住宅着工戸数、外国為替平衡操作の実施状況、豪8月住宅ローン・民間部門貸付、中国の国家統計局の9月製造業・非製造業PMIと財新製造業PMI、英第2四半期経常収支とGDP・改定値、 独8月小売売上高と輸入物価、仏9月消費者物価指数・速報値と8月卸売物価指数、スイス9月KOF景気先行指数、独ユーロ圏8月失業率とユーロ圏9月消費者物価指数・速報値、米8月個人所得・消費支出、9月シカゴ購買部協会景気指数とミシガン大学消費者信頼感指数・確報値などが発表される。
 材料が多いが、特に財務省・日銀が市場介入を実施したことで、外国為替平衡操作の実施状況に大きな注目が集まりそう。ただ、事前に2.9兆円から3.6兆円との推測が既に出ており、この範囲に留まれば、影響は限られそう。また、中国のPMIは弱い結果がリスク、ユーロ圏の物価指数は、強い結果が見えた場合、更なるECBの利上げ加速の思惑につながり易い。一方米国も直近良好な指標が見えており、強い結果が想定されるが、ただ、昨日も米長期金利は逆反応が見えており、あくまで米長期金利の動向次第で考えておきたい。
 また本日も秋のセミナーシーズンで、要人発言の機会が多く、一応注意を払っておきたい。またウクライナ4州の併合条約調印で、プーチン大統領が演説するが、強い姿勢を示しても為替市場に対する影響は無さそう。
 その他、日銀が10-12月の国債買い入れ予定を発表するが、大幅増額などがあると円売り材料、一方月末・四半期末のフローに合わせて、本日は米国債の償還日で、ドル売りが出易く、東京仲値やロンドン・フィキシングでのドル売りのタイミングに注意しておきたい。
 またアストロ的には、週末水星の逆行が終了する。この前後は円高になり易いと言われている。現状145円を超えるような動きとならないなら、市場介入の可能性は低いが、月末のフローと合わせて、円高のリスクには備えておきたい。

 本日の為替の戦略としては、ドル円は、揉み合い気味。ただ、本日は月末・四半期末で、一定のフローが出易い。通常なら円売りも、本日は米債の償還もあって、仲値に向けては、売り目線から、買いは深押待ち。一昨日のレンジとなる143.91と144.91を睨んで、上下のストップ。また、下方ブレイクの場合も、143円割れをバックに買い場を探したい。
 ユーロドルは、まずは売りから入って、押し目はロンドン・フィキシングを睨んで買い場探し。売りのストップは0.9855または、超えても0.9910をストップに売り直し。下値は0.9635がストップして理想的だが、離れていることもあって、0.9682割れで、0.9750ぐらいから買い場を探したい。
ポンドドルも上値は追いづらく、慎重に売り場探しだが、1.12前後から上げ渋りを確認しながら、理想的にはストップを1.1364において、しっかりと値幅を取って売り上りたい。押し目の買いは、1.0900-1.1000ゾーン待ちが安全で、ストップは1.0878、理想的には1.0762割れとなる。 
一方クロス円も慎重に売り場探しから買いは深押待ちが安全となりそうだ。