本日はスポット応当日が月末4半期末となる。今日から月末までは、こういったフローの動きが焦点となるが、直近ではドルの買われ過ぎもあって、修正的な動きが見えるか、ロンドン・フィキシングでの動きに注目したい。
経済指標としては、日銀の金融政策決定会合議事録と7月景気先行指数・改定値、豪8月小売売上高、独10月GFK消費者信頼感調査、米国では、MBA住宅ローン申請指数、8月卸売・小売在庫と8月住宅販売保留指数などが発表される。あまり大きなものはなく、総じて影響は限られるが、本日も7年物米国債の入札が予定されており、米長期金利の動向に注目して対応したい。
その他本日も要人発言が多いが、FRB要人発言は、サプライズのないタカ派発言が続くことで影響は少ないが、通貨安や自国のインフレが拡大するなか、ラガルドECB総裁やカンリフ英中銀副総裁の発言には、大きな注目を払っておきたい。
また、急激なドル高が、世界的なインフレの押し上げにつながる可能性もあり、G7などが緊急会合を開く可能性もありそう。具体的な協調介入まで協議されるかは不透明だが、恐らく「過度な変動は好ましくない」などの市場をけん制する動きも想定されることは、留意しておいたい。
本日の為替の戦略としては、ドル円は、介入後の戻りを目指す動きとなっている。次に再び介入するか注目されるが、財務省が、どういったレベルをターゲットとしているかは不透明。効果的には、先週木曜日でつけた高値を前に、145円や145.50を防御するなら効果的と考えるが、あくまでスムージング・オペとするなら、145.90を再度超えるまでは介入しない可能性もあるかもしれない。その場合147.66の1988年の高値やサイコロジカルな150円が一定の目途となる。個人的は、やるなら徹底して、一定のレベルまで落とすような押し下げ介入も必要と見るが、こればかりは当局が考えることで、予想しても仕方ないが、少なくとも介入が入って場合、短期的には大きな下げにつながる可能性は留意して対応したい。
今日はどちらかというと月末に向けたフローが入ることで注意だが、輸出の売りが入るケースもあり、買いだけに拘ると危ないかもしない。あまり触りたくないが、介入がなければ、144円前半があれば買っても、割れるなら止めて、更に押し目を待つのが良さそう。一方上値は、ベンチャー気味だが、145.00-50ゾーンは売って、ストップを145.90越えとしたい。
ユーロドルは、戻りの重さが確認された形で、今後は0.9550や0.9500を守れるか焦点。引き続き押し目は慎重に買っても、デイ・トレードでは、0.9671や0.9702が上値を抑えると利食いとなる。
ポンドドルは、歴史的な安値後は、揉み合い気味。下値は1.0648を睨んで、この手前が維持されると買い、割れるなら1.05台で再度買い場を探して、ストップ派1.040割れなどで対応。ただ、上値は1.0848や1.0930を越えるまでは利食いとなる。
一方クロス円も直近安値・高値を睨んで、揉み合い気味からは、大きめの動きで、これをストップに逆張りから入ってみたい。