今日の裏読み、表読み

昨晩は、財務省・日銀の市場介入で、円相場が荒れたが本日は東京市場が休場であり、アジア時間は静かな動きに留まりそう。
 一応本邦の不在で、輸入決済などの玉が入ってこないことから、円売りも限られるが、欧州勢参入後はまたぞろ、「介入催促」の動きが出るか注意してみておきたい。特に昨日久々の円買い介入に踏み切った当局では、祭日であっても邦銀の担当者に出勤要請をかけて目を光らせているハズ。祭日だからと言って介入が出来ないと思わない方が良い。
 ただ、あえて押し下げ介入をすることはなく、相場の動き次第となる。またこれは基本だが、G7などで市場介入などの一定のルールが設定されており、財務省・日銀は、夕方の5時までしか単独介入は実施できないことは注意。これを知っている投機筋なら夕方5時以降に円売りを仕掛けて来る可能性も留意しておきたい。
 経済指標としては、英9月GFK消費者信頼感調査、ユーロ圏9月製造業とサービス業PMI・速報値、英9月製造業とサービス業PMI・速報値、加7月小売売上高、米9月製造業・サービス業・総合PMI・速報値などが発表される。
 各国のPMIは、予想比の変化次第だが、主だった国の金融政策が既に発表されており、総じて影響は大きく出ない見通し。
 その他では、週末もあってポジション調整の動きは注意だが、特に下落の続く株価や上昇を強める米長期金利動向、一方ユーロ相場は、イタリアの総選挙を睨んで、売り仕掛けも出易いことは注目しておきたい。 

 為替の戦略としては、ドル円は、介入が入ったことで、ポジションが取りづらくなっている。ただ、昨日のレンジとなる145.90と140.36が大きな目印となる。こういったレベルをストップに、動きが出始めたら、早期はついて行く形から、大きめの動きで逆張りを張る形。少し広すぎるが、下値は141-142円ゾーンでは下げ止まりを見ながら買う形。上値は、143円ミドルから145円ゾーンなどがあれば、売りを考えたいが、その間は、スキャルピングなどで、しっかりとタイト・ストップを置いて、お茶を濁す程度で考えたい。 
ユーロドルは、この状況だと0.98をつぶす動きも想定しておきたい。ただ、0.97台は慎重に買い下がりで攻める。上値は、0.9907-10をストップに売りから入って、軽く抜くようなスタンス。ポンドドルも引き続きこのレベルは買い場との認識は変わらない。1.12台は慎重に買い場を探して長期保有と割り切るか、デイ・トレードなら1.13ミドルや1.14が抑えると利食い、売りは1.1461越えをストップに対応したい。 
一方クロス円は、ドル円の動きで振れる可能性があり、あくまで大き目の動きが見えた場合に限って、逆張り場を探したいが、利食える場合にはしっかりと利食って、リスクを避けたい。