本日の裏読み、表読み

本日は、FOMCに続いて金融政策決定会合が目白押しで注意が必要となりそう。
 日銀金融政策決定会合、スイス国立銀行、ノルゲバンク、英中銀、トルコ中銀、南アフリカ準備銀行が政策金利を公表するが、日銀とトルコ中銀を除いて、政策金利の引き上げが想定され、更にタカ派姿勢が続くと見られ、各通貨の下支えとなるか注目される。ただ、英中銀に関しては、トラス新首相の政策に疑念が高まっており、利上げがスタフグレーションを助長する可能性が嫌気されると更に売り圧力となる可能性が残ることで注意しておきたい。
 一方日銀は、直近の日本の物価上昇にも、政策金利を据え置く可能性が高く、フォワードガイダンスなど何も変更せず、更に黒田総裁の記者会見での発言においても、相変わらず円安に若干の懸念を示しても、変化のない発言に留まればまたぞろ海外勢中心に、強い円売りのきっかけとされる可能性に留意しておきたい。
 経済指標としては、NZ8月貿易収支、日本の8月スーパー販売額、加8月新築住宅価格指数、米国では第2四半期経常収支、週間新規失業保険申請件数と8月景気先行指標総合指数、ユーロ圏9月消費者信頼感・速報値などが発表される。
 金融政策の発表が多く、指標に対する反応は限定されそうだが、米週間新規失業保険申請件数や景気先行指標総合指数、ユーロ圏消費者信頼感などの強弱では、一定の反応を示す可能性には注意しておきたい。
 その他軟調の続く株価、米長期金利の動向も引き続き注目して対応したい。

 為替の戦略としては、ドル円は、日銀の結果や黒田発言で、145円突破のきっかけにされるか注目となるが、その場合、政府・日銀の介入可能性も否定できないことは留意して対応したい。一応直近のレンジ143.35-144.70のブレイクがキーとなるが、あまり手を出したくない日で、日銀の結果や黒田発言で動きが出てから考えたい。ともかく深押しでは買い狙いも介入があった場合、4-5円の下落リスクがあるので、その場合は安易に買わない方が良い。それ以外なら深押しは引き続き買い狙い。一方145円が抑えるならこれをストップに売り。ただ、145円を超えても売りは慎重さが必要で、もし、東京時間に介入がなければ、売らない方が良いだろう。
ユーロドルは、昨晩は想定外に0.98を目指す動きとなったが、しばらくは0.98は維持されると見て、0.98割れをバックに押し目は買っても、0.99000-50ゾーンが押さえるなら利食いや売り狙い。またポンドドルも、直近安値を割れてしまったが、引き続き長期的には、ポンドドルの買い場との認識は変わらない。1.12台は慎重に買い場を探して長期保有と割り切るか、デイ・トレードなら1.13ミドルや1.14が抑えると利食い、亜売りは1.1461越えをストップに対応したい。 
一方クロス円は、リスクオフの動きで調整が強まっているが、今日は押し目は買い狙いからも、反発ではしっかりと利食いや直近の戻り高値をバックに売り狙いで、ターゲットは、押しが甘ければ買い戻しながら対応したい。